コインチェックがPLTの取扱い終了を発表—2025年1月に向けた準備開始

PLT取扱い終了の詳細スケジュール

コインチェックは2025年1月20日を最終期限として、PLTの取扱いを段階的に廃止することを決定しました。具体的には、NFTサービスでのPLT利用は2024年12月19日に停止され、外部からの受け入れは同月23日、取引所での売買は2025年1月9日に終了します。期限を過ぎて保有されているPLTは、取引所が適切と判断する時期に日本円へ換金されますが、換金が困難な場合は2030年1月までの間、指定アドレスへの返還請求が可能とされています。

PLTからAPTへの統合計画

今回の上場廃止は、HashPaletteが推進するパレットチェーンからアプトスチェーンへの統合計画の一環です。運営元によれば、PLT保有者にはアプトス（APT）へのトークン交換が用意されており、2024年10月時点での交換レートは1 PLTあたり0.00339139 APTに設定されています。ただし、国内取引所でのAPT取扱い状況が統一されておらず、一部の投資家は取引所を跨いだ資産移動を余儀なくされる可能性があります。

過去の成功事例と今後の展望

PLTは、2021年にコインチェックによる国内初のIEO（新規暗号資産公開）として注目を浴び、わずか3日間で20倍以上の価格上昇を記録しました。この成功により、国内IEO市場の成長を牽引するプロジェクトとして認知されてきました。しかし、今回の統合計画は、暗号資産市場の環境変化やブロックチェーン技術の進化を反映したものと考えられます。HashPaletteは、Aptos Foundationとの共同イベントを通じて、コミュニティに対する透明性のある情報提供と移行の円滑化を目指しています。

投資家への影響

PLTの取扱い終了により、投資家は資産管理の方針を再考する必要があります。特に、APTへの交換や国内外取引所間の資産移動について事前に十分な準備が求められます。運営元は、各取引所との協議を進めながら具体的な移行手続きの詳細を順次公開する予定です。

本件は、暗号資産市場における技術革新と戦略的転換の一例として注目されるでしょう。

（参考）パレットトークン（PLT）コインチェック上場廃止へ