SBIホールディングス、仮想通貨事業で過去最高収益を達成

SBIホールディングスは、2025年3月期第3四半期（2024年4月～12月）の連結決算を発表し、仮想通貨事業で過去最高の収益を達成しました。具体的には、収益が前年同期比約103.5%増の約628億円、税引前利益が約787%増の約181億円となりました。この大幅な増収増益の要因として、米国での仮想通貨市場の活性化が挙げられます。特に、米国で仮想通貨に好意的なドナルド・トランプ政権が誕生したことで市場が活発になり、英国のマーケットメイカーであるB2C2社が過去最高益を記録しました。また、仮想通貨取引所でも顧客基盤の拡大が加速しています。

同社の仮想通貨事業には、SBI VCトレード、ビットポイントジャパン、B2C2、暗号資産マイニング事業、HashHubが含まれます。SBI VCトレードでは、DMM Bitcoinの口座・資産移管に伴い、現在取り扱っていない14銘柄を追加し、合計38銘柄の取り扱い体制となる予定です。この統合は2025年3月に予定されており、移管後のSBI VCトレードの口座数は約130万件、ビットポイントジャパンと合わせると約170万件に拡大する見込みです。これにより、さらなる収益増加が期待されています。

さらに、SBI VCトレードでは業界最多となる13銘柄でのステーキングサービスを提供しており、ビットポイントジャパンでは業界最高水準の報酬率でステーキングサービスを展開しています。また、SBIは年度内に日本で初めてステーブルコインUSDCの取り扱いを開始することを目指し、規制当局やUSDCを発行する米サークル社と連携しています。SBI VCトレードが電子決済手段等取引業のライセンスを取得次第、取り扱いを開始する予定です。さらに、日本でのUSDC流通促進などの事業を行う合弁会社を設立し、USDCの新たな採用事例も準備しています。

SBIホールディングスは、仮想通貨事業のさらなる成長を目指し、取り扱い銘柄の拡充やサービスの強化を積極的に進めています。今後も市場の動向を注視し、顧客ニーズに応じたサービス提供を行うことで、持続的な成長を図る方針です。

（参考）SBI、仮想通貨事業で過去最高収益　取り扱い銘柄も拡充へ