ロシアの仮想通貨取引所WEX元責任者、ポーランドで逮捕

ポーランド警察は12月初旬、ロシアの仮想通貨取引所WEXの元責任者とされる男性をワルシャワで拘束しました。この人物は、資金洗浄や詐欺行為に関与した疑いがあり、米司法省の要請を受けて引渡し手続きが進められています。ポーランド警察の広報担当者は、「引渡し手続きが完了するまで、男性は拘留される」と述べています。

WEXはBTC-eの後継取引所として知られ、2018年に破綻するまで多額の資金を取り扱っていました。しかし、その後約4億5000万ドルが行方不明となり、国際的な捜査の対象となっています。同取引所は、本人確認を必要としない取引が可能だったことから、犯罪資金が流入したとされています。

今回逮捕された男性は、これまでにもクロアチアやイタリアで拘束された経緯がありますが、その都度釈放されていました。もし米国への引渡しが実現すれば、20年の懲役刑を科される可能性があります。

WEXの前身であるBTC-eに関連しても、元責任者のアレクサンダー・ヴィニック氏が米国で資金洗浄の罪を認めています。ヴィニック氏の事件と同様に、今回の逮捕劇も仮想通貨業界の規制や透明性の重要性を改めて浮き彫りにしています。

（参考）ロシアの仮想通貨取引所WEXの元責任者　ポーランド当局が資金洗浄の疑いで逮捕＝報道

イザカヤ編集部

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