イザカヤ編集部
|
2025.04.29
仮想通貨ニュース
暗号資産業界を代表するステーブルコイン発行企業であるテザー社は、金に裏付けられたデジタル資産「XAUT」に関する監査済み証明書を2024年4月28日に公表しました。今回の監査では、現在流通しているXAUTが約24万6,500オンス、重量にして7.7トンを超える金により裏付けられていることが明らかになりました。
1枚あたりのXAUTは、同日時点で約3,120ドルの価格をつけており、総額では約7億7,000万ドル、日本円換算でおよそ1,100億円に上る時価総額を形成しています。XAUTは1枚ごとに1オンスの純金と連動しており、スイスにある高度なセキュリティを備えた保管施設で物理的な金が厳重に管理されています。
XAUTは、金価格の高騰と連動する形でその価値を伸ばしており、特に2024年3月末以降、XAUTの価格は約9.6%上昇しました。背景には、年初からおよそ25〜30%という物理的な金価格の上昇があります。過去5年間で金の価値はおよそ倍になっており、XAUTも同様に年初比で約28%の値上がりを見せています。
競合通貨である「PAXG(パックスゴールド)」も、類似の金担保ステーブルコインとして同様の動きを見せており、金連動型デジタル資産市場は全体的に拡大傾向にあります。
ステーブルコインは、価格の安定性を重視して設計された仮想通貨であり、従来のビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のような価格変動の大きい資産とは異なり、ドルや金といった資産に価値を連動させています。XAUTはその中でも、金という伝統的資産を基盤としたモデルとして投資家の関心を集めています。
テザー社のCEOであるパオロ・アルドイノ氏は、XAUTを通じてユーザーに「実物資産の信頼性をデジタルで提供できる」とし、ブロックチェーン技術と伝統的資産を融合させた新たな金融インフラ構築の一環であると説明しています。特に経済の先行きが不透明な局面では、金が持つ資産保全機能に注目が集まると強調しました。
また同社は、金価格の上昇要因として、BRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)などの中央銀行による金の備蓄強化を挙げています。米ドルの影響から脱却するために、これらの国々が近年積極的に金を買い増していることが、相場を支える一因になっていると述べました。
さらに、ワールド・ゴールド・カウンシルの統計では、2024年末時点で世界の金準備高は37,755トンに達し、その年の中央銀行による金の純購入量は1,044.6トンに上るとされています。こうした動きは、特に新興国や発展途上国において、金が戦略的な資産として重視されている証左とも言えるでしょう。
今後、XAUTのような金担保型ステーブルコインは、実物資産とデジタル資産の橋渡しを担う存在として、さらに注目を集めていくことが予想されます。
イザカヤ編集部
新着記事
新着一覧を見る
keyboard_arrow_right2025.04.30
仮想通貨ニュース
2025.04.30
仮想通貨ニュース
2025.04.30
仮想通貨ニュース
2025.04.29
仮想通貨ニュース
2025.04.29
仮想通貨ニュース
2025.04.29
仮想通貨ニュース
2025.04.28
仮想通貨ニュース
2025.04.28
仮想通貨ニュース
暗号資産の運用なら、IZAKA-YA。
© 2023-2024 Izakaya.tech. All rights reserved
法的事項: このウェブサイトは、登録住所がRoom 1104, 11/F, Crawford House, 70 Queen's Road Central,
Centra, Hong KongのIzakaya Limitedによって運営されています。
制限地域: Izakaya Limited
は、アメリカ合衆国、カナダ、アルゼンチン、イスラエル、イラン・イスラム共和国、北朝鮮など、特定の国の居住者にはサービスを提供していません。
© 2023-2025 Izakaya.tech. All rights reserved
法的事項: このウェブサイトは、登録住所がRoom 1104, 11/F, Crawford House, 70 Queen's Road Central,
Centra, Hong KongのIzakaya Limitedによって運営されています。
制限地域: Izakaya Limited
は、アメリカ合衆国、カナダ、アルゼンチン、イスラエル、イラン・イスラム共和国、北朝鮮など、特定の国の居住者にはサービスを提供していません。