イザカヤ編集部
|
2025.05.30
仮想通貨ニュース
ナスダックに上場するVivoPower Internationalは5月28日、XRPに特化した新たなデジタル資産戦略を発表し、総額1億2100万ドル(約180億円)を私募により調達したと明らかにしました。同社は再生可能エネルギー事業で知られており、上場企業としては世界で初めてXRPを主要資産とする企業に位置づけられました。
今回の資金調達は、サウジアラビアのEleventh Holding Company会長であるアブドゥルアジーズ王子の主導によって実現されました。さらに、SBIリップルアジアの元CEOであり、リップル元取締役のアダム・トレイドマン氏もVivoPowerのアドバイザリーボード会長として参画しており、他にも複数の著名な投資家や機関投資家が参加しています。
この戦略転換の背景には、米国のトランプ大統領が打ち出した「戦略的ビットコイン準備金およびデジタル資産備蓄」計画が影響しています。VivoPowerによると、米国が備蓄する予定の5つのデジタル資産のひとつにXRPが含まれる可能性があり、それによりXRPの長期的な価値が高まるとの見通しを示しています。
一方で、トランプ大統領がSNS上でこの備蓄構想に言及した直後には、業界関係者から批判が相次ぎ、政権側が「特別な意図はなかった」と釈明する場面もありました。こうした状況下で、VivoPowerはXRPに特化した戦略を本格化させることで、XRPL(XRP Ledger)を活用した分散型金融インフラの構築に貢献したい考えです。
資金調達の内容としては、同社が1株あたり6.05ドルで2000万株を売却し、1億2100万ドルを確保しています。この株価は、前日のナスダック終値をわずかに上回る水準です。得られた資金は、XRPの購入や保有、関連するDeFi(分散型金融)エコシステムへの投資、さらには既存債務の返済と運転資金の確保に充てられる予定です。
これによりVivoPowerは、従来の再生可能エネルギー事業を基盤に持ちながら、デジタル資産分野への本格参入を果たすことになります。現在運営している電気自動車関連のTembo事業と、デジタル資産マイニング事業のCaret Digitalについては、2025年第3四半期までに分社化を進める方針です。また、買収提案を受けているEnergi Holdings Limitedとの協議も、今後はTembo事業に焦点を当てて進めるとしています。
なお、今回の資金調達取引の完了には株主の承認が必要であり、VivoPowerは2025年6月18日頃に臨時株主総会を開く予定です。資金調達の引受代理人はChardanが務めました。
VivoPowerは2014年の設立以来、英国をはじめオーストラリア、北米、欧州、中東、東南アジアなどで事業を展開してきました。今回の戦略転換により、同社は再生可能エネルギー領域で築いてきた信頼と技術を基盤に、急成長するデジタル資産市場への挑戦を加速させる構えです。
イザカヤ編集部
新着記事
新着一覧を見る
keyboard_arrow_right2025.05.31
仮想通貨ニュース
2025.05.31
仮想通貨ニュース
2025.05.31
仮想通貨ニュース
2025.05.30
仮想通貨ニュース
2025.05.30
仮想通貨ニュース
2025.05.30
仮想通貨ニュース
2025.05.29
仮想通貨ニュース
2025.05.29
仮想通貨ニュース
暗号資産の運用なら、IZAKA-YA。
© 2023-2024 Izakaya.tech. All rights reserved
法的事項: このウェブサイトは、登録住所がRoom 1104, 11/F, Crawford House, 70 Queen's Road Central,
Centra, Hong KongのIzakaya Limitedによって運営されています。
制限地域: Izakaya Limited
は、アメリカ合衆国、カナダ、アルゼンチン、イスラエル、イラン・イスラム共和国、北朝鮮など、特定の国の居住者にはサービスを提供していません。
© 2023-2025 Izakaya.tech. All rights reserved
法的事項: このウェブサイトは、登録住所がRoom 1104, 11/F, Crawford House, 70 Queen's Road Central,
Centra, Hong KongのIzakaya Limitedによって運営されています。
制限地域: Izakaya Limited
は、アメリカ合衆国、カナダ、アルゼンチン、イスラエル、イラン・イスラム共和国、北朝鮮など、特定の国の居住者にはサービスを提供していません。