仮想通貨市場、24時間で11億ドルを超える清算発生

清算額の大半がロングポジションに集中

データ分析プラットフォームのコイングラスによると、過去1日間で総額11億8000万ドルの清算が確認されました。その内訳は、ロングポジションが9億2100万ドル、ショートポジションが2億6000万ドルに上ります。特にETHの清算が際立ち、2億750万ドルに達しました。BTCも2億200万ドルのロングポジションが清算され、主要通貨の清算が市場全体の動きを引っ張りました。

ビットコインの価格は1月19日、10万6300ドルの高値をつけた後、約6%下落して9万9700ドル付近まで落ち込みました。この動きに対し、仮想通貨トレーダーのブランツ氏は「市場全体が天井を迎えた兆候がある」と指摘し、リスクを軽減する行動を推奨しました。

アルトコイン市場も連鎖的な影響

アルトコイン市場は赤字に染まり、ETHが日中安値の3150ドルに達するなど5%の下落を記録しました。他にもXRP、ドージコイン（DOGE）、カルダノ（ADA）など主要通貨が大幅に値を下げています。一方、ETHは過去1か月間の価格レンジ内にとどまり、BTCと異なる動きを見せる可能性も示唆されています。

米大統領夫人によるトークンローンチの影響

今回の下落は、1月19日にメラニア・トランプ氏が自身の名前を冠したトークンをローンチしたことが一因とされています。市場参加者はこの新しい要素にも注目しつつ、今後の展開を見守っています。

仮想通貨市場が再び安定を取り戻すには、慎重な取引と市場の調整が必要とされるでしょう。

（参考）仮想通貨市場　過去24時間で精算額は11億ドル以上に達する