アフリカ上場企業、初のビットコイン購入—Altvest Capitalの新たな戦略

Altvest Capitalは、ビットコイン購入の目的として、財務の回復力強化、株主価値の保護、そして世界的に認知された分散型デジタル資産へのエクスポージャー獲得を挙げています。同社の役員会は、包括的なリスク評価を経て、ビットコインが自社の代替資産投資理念に適合すると判断しました。特に、南アフリカの通貨ランドの下落に対するヘッジ手段として、ビットコインの長期的な成長性を評価しています。

AltvestのCEOであるウォーレン・ウィートリー氏は、「ビットコインは他のデジタル資産とは一線を画し、真に分散化され、希少性が高く、世界的に認められています。当社の投資理念に合致する唯一のデジタル資産です」とコメントしています。また、ビットコインが経済の不安定や法定通貨の価値下落に対するヘッジ手段であり、戦略的な準備資産として資金ポートフォリオの強化に寄与すると述べています。

さらに、同社は2025年第2四半期から第3四半期にかけて、ビットコインへの投資が可能な金融商品のローンチを計画しており、現在、規制当局の認可を待っています。この商品は、機関投資家や個人投資家にビットコインへのエクスポージャーを提供することを目的としています。

なお、ウィートリー氏は、規制上の懸念から今回の購入量は1BTCであることを明らかにしています。また、今後、ルワンダやケニアなど技術に精通した国々の上場企業がビットコインを購入し始める可能性があるとの見解を示しています。

この動きは、アフリカの上場企業による初のビットコイン購入事例となり、地域の金融市場に新たな潮流をもたらす可能性があります。Altvest Capitalの決断は、他の企業にも影響を与え、デジタル資産への関心と投資が広がることが期待されます。

（参考）アフリカ上場企業で初のビットコイン購入事例　Altvest Capital