インドの仮想通貨取引所Mudrex、出金停止を発表

突然の出金停止、その背景とは

インドの仮想通貨取引所Mudrexが2025年1月11日に仮想通貨の引き出しを一時停止したと発表しました。この予告なしの措置により、多くのユーザーが困惑し、仮想通貨コミュニティでは批判の声が上がっています。同社は、この停止が1月28日までの一時的なものであり、不正行為を防ぐためにコンプライアンスを強化する必要があると説明しました。

Mudrexの決断とその意図

Mudrexの共同創設者兼CEOであるエドゥル・パテル氏は、停止の理由について次のように述べています。

“仮想通貨分野では、最新のコンプライアンスを整えることが非常に重要です。不正行為を防ぐため、インフラを継続的にアップグレードする必要があります。”

同社は、インド国内で仮想通貨の引き出しを提供する数少ない取引所の一つであり、今後もこのサービスを維持する方針です。

コミュニティの反発

Mudrexの決定に対し、コミュニティ内で批判が相次ぎました。仮想通貨トレーダーのVivan Live氏はSNS上で、ユーザーに対し迅速に資金を引き出すよう警告。別のメンバーであるアーカシュ・アタワスヤ氏は、Mudrexが真の所有権を提供していないと非難し、同取引所への信頼を公に否定しました。

インド市場における規制の影響

インド国内では、仮想通貨取引所への規制が強化されています。Bybitは、規制環境の変化を理由に1月12日から国内での運営を停止する方針を発表。一方、CoinDCXは1月6日から仮想通貨の引き出し機能を開始し、ユーザー体験の向上を図っています。

Mudrexがコンプライアンス強化を通じてどのように信頼を回復するのか、今後の動向が注目されます。

（参考）インドの仮想通貨取引所Mudrex、出金停止の理由を説明