マイクロストラテジー、2025年を1,070BTCの購入で始動

マイクロストラテジー、ビットコイン保有量をさらに拡大

ビットコイン最大の企業保有者として知られるマイクロストラテジーは、2024年末に1,070BTCを追加購入したと発表しました。この購入により、同社のビットコイン保有量は447,470BTCに達しましたが、購入ペースの減速が注目されています。

1,070BTCを約1億ドルで購入

2024年12月30日と31日の2日間で、マイクロストラテジーは約1億100万ドルの現金を投じ、1BTCあたり約94,004ドルで1,070BTCを購入しました。この動きは、同社が1月6日に米証券取引委員会（SEC）への報告書を通じて公表したものです。なお、今回の購入以降、新たなビットコインの取得は行われていないことも明らかにされています。

総保有量は447,470BTCに

最新の購入を含め、マイクロストラテジーのビットコイン総保有量は447,470BTCに達しました。これらのビットコインは総額約279.7億ドルで取得されており、平均取得価格は1BTCあたり62,503ドルとなっています。現在の保有量は、これまでに採掘されたビットコインの約2.1%に相当します。

購入ペースの減速が浮き彫りに

マイクロストラテジーの購入ペースは、2024年12月にビットコイン価格が過去最高値を更新したにもかかわらず減速しています。同社は2024年12月2日から31日にかけて45,370BTCを取得しましたが、これは2024年10月–12月初旬の購入量に比べて約30%の規模にとどまります。

業界では、この減速が市場環境の変化によるものと見られています。BitMEXの共同創設者アーサー・ヘイズらが警告する市場下落の可能性や、2025年1月に予定されるドナルド・トランプ新大統領の就任が要因とされています。

今後の展望

マイクロストラテジーは、今回の購入直前に永続的優先株式の発行を通じて20億ドルを調達し、ビットコイン購入資金として活用する計画を発表しました。しかし、この計画の実施は市場動向や同社の判断に依存するとされています。また、一部報告では、同社が2025年1月にブラックアウト期間に入る可能性があり、新たな購入が中断されるとの見方もあります。

マイクロストラテジーの共同創設者マイケル・セイラー氏は、ビットコインへの強い信念を表明し続けており、同社の今後の動向が引き続き注目されています。

（参考）マイクロストラテジー、2025年を1,070BTCの購入発表でスタート