イザカヤ編集部
|
2024.05.20
仮想通貨
仮想通貨に興味を持っている、もしくは保有したり取引したりしている人の中で
「仮想通貨のモネロ(XMR)って何?」
「仮想通貨モネロ(XMR)の特徴や注意点について知りたい。」
「仮想通貨モネロ(XMR)の将来性について知りたい。」
このように思われている人も多いのではないでしょうか?
当記事ではこのような悩みを解決していきます!
記事を最後まで読んでいただければ、上記悩みについて解決できるかと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。
それでは解説していきます!
モネロ(XMR)とは、仮想通貨の一種であり、日本の仮想通貨に投資している方の間でも知名度のあるコインです。
開発コンセプトの中で特徴的なポイントの一つに、秘匿性が高いことがあります。
モネロを使用した代金支払いや資金移動に関して、高い秘匿性が確保されているため、誰が誰に向けて支払ったのかなどの情報が特定できないようになっています。
この秘匿性の高さを実現しているステルスアドレスやリング署名などの技術は、モネロについて語るためには不可欠な象徴的なものであり、犯罪の目的で使われる問題と表裏一体ですが、時価総額も上位に位置する人気の高い仮想通貨です。
モネロ(XMR)の特徴は、以下5つです。
モネロ(XMR)の最も大きな特徴と言えるのが、高い匿名性です。
誰が誰に対して送金したのか、どの程度の金額を送金したのかは、当事者を除き知ることが困難な仕組みになっています。
モネロ(XMR)では、プライバシーが重視されている分散型仮想通貨のBytecoinを基にしているため、「リング署名」や「ステルスアドレス」といった技術が使用されています。
リング署名は、仮想通貨取引を行う際、電子署名を複数人が実施する仕組みのことです。
実際にメンバーの誰が署名したかは特定できません。
ステルスアドレスは、受信者と送信者の取引が結びつかないよう、一回限定で使われるアドレスです。
取引する際には、「送信用」と「閲覧用」の2つのアドレスにより作成されます。
モネロ(XMR)以外の仮想通貨の場合、アドレスは変わりませんが、モネロ(XMR)では送金する度に新たにアドレスが作成されます。
これら技術によって、モネロ(XMR)では匿名性が確保されているのです。
モネロは、個人情報の保護に関して、非常に優秀な「プライバシーコイン」です。
プライバシーコインとは、ブロックチェーン上で実施される取り引きにおいて、「起点」・「終点」を隠すことによって、個人情報の秘匿が可能な仮想通貨を意味します。
外部から個人情報を保護するために開発されていたものの、「足がつかない」ことにより、現在は犯罪者によって「資金調達」や「資金洗浄」で使用されることが多くあり、各国において規制する動きが進められています。
モネロでは、署名を複数人で行い、取り引きした人を隠す「リング署名」や、送金する度に一時的なアドレスを発行し、ユーザーを守る「ステルスアドレス」といった技術が採用され、安心してユーザーが取り引き可能な環境が構築されているのも魅力的なポイントです。
ASICは、汎用的に作成された通常のコンピューターと反対に、一つの仕事をこなすためだけに作成された特殊なコンピューターのことです。
つまり、マイニングを行うためだけに作成されたコンピューターです。
こういったコンピューターは、非常に価格も高く、限られた人しか購入できません。
そのため、限られた少ない事業者がネットワークにおけるハッシュレートを多数所有するため、ネットワークそのもののセキュリティに対し深刻な脅威です。
例えば、大きな規模のASIC事業者が結託し、大部分のネットワークにおけるハッシュレートを獲得した際には、彼らが恣意的に取引拒否できるということになります。
しかし、モネロではASIC耐性により、このような問題が解決されています。
ASIC効率を下げるアルゴリズムが使われているため、ASICを構築した場合でも採算が合わなくなる仕組みです。
マイナーは、普通のコンピューターが使えるため、公正に競争を行えます。
モネロネットワークは、「普通の」コンピューターを使う数千人のマイナーにより、現在守られている状況です。
その結果、ネットワークが攻撃されにくく、他のマイナーに対し、どのマイナーも大きく優位性を持たない状態となっています。
モネロは、匿名性を維持しつつ、送金スピードが速いことからも高い評価を集めています。
他の仮想通貨と比較し、モネロは約2分の送金スピードであり、ビットコインは約10分、リップルでは約5秒です。
ここから分かるように仮想通貨の送金で主流として取り扱われるリップルと比較した場合、まだまだ送金スピードの課題はありますが、ビットコインと比べると5倍も速い送金スピードがあります。
モネロはリップルと同じように、できるだけ早く入金したい場合に使え、リップルには存在しない匿名性も確保されているので、安全な送金が可能です。
モネロ(XMR)では、家庭のパソコンからもマイニングが行えます。
仮想通貨におけるマイニングでは、多くのエネルギーを消費することから、批判の声も多いです。
しかし、マイナーでは仮想通貨におけるネットワーク保護のため、必要な作業が実施されており、その報酬で仮想通貨を得ています。
仮想通貨のマイニングとは、特殊なコンピューターを使い、複雑化された数学パズルを解読し、新たな仮想通貨を作ることです。
マイニングを実施する人のことをマイナーと呼び、パズルを解くことにより、報酬で仮想通貨が得られます。
中国はマイニング大国として一時注目されていたものの、マイニングが2021年に全面的に禁止されました。
この規制には、電力の爆食いを防止し、環境を保護する目的があるようです。
最も知名度のあるビットコインとモネロの違いは、匿名性の高さにあります。
ビットコインを送る際、ブロックチェーン上に「誰が誰に対し、どれくらいの金額を送ったのか」といった取引記録が記録されるため、誰でも簡単に確認が可能です。
しかし、モネロの場合は独自の仕組みが採用されているため、このような記録を確認するのは非常に困難です。
しかし、この高い匿名性が悪用され、犯罪で使われる危険性も懸念されています。
身代金の支払いで、ハッカーがモネロを指定することも少なくありません。
このような要因から、現在では国内の仮想通貨取引所において、モネロは取り扱われておりません。
そのため、モネロを購入したい場合は、バイナンスなどの海外にある仮想通貨取引所を使う必要があります。
モネロ(XMR)の価格推移は、以下画像の通りです。
2014年の5月にモネロは初めて上場し、上場した当時における価格は、1XMR=約2.5ドルとなっていました。
また、それ以降も2017年中頃まで大きな値動きは見られませんでした。
2017年中頃〜2018年の前期にかけ、仮想通貨バブルが起こったことで、モネロだけでなく仮想通貨全体が高騰の動きを見せています。
しかし、バブルが崩壊したことで、2017年には最高約400ドルもの価値だったのが、2018年終わり頃には54ドル台まで急激に下落しました。
モネロに限らず、高い匿名性を持った仮想通貨は、性能を活用し犯罪に悪用される可能性が高いことで、欧米は規制を進めています。
例えば、EUの欧州刑事警察機構では、モネロなどの高い匿名性がある仮想通貨などに対し、「一番の脅威」として警戒しています。
しかし、2020年に仮想通貨の市場全体が価格上昇傾向だったため、危険視され規制が進む中で、その注目からなのか、価格は下落せずに高騰しました。
モネロの価格が上昇した要因には、主に以下2つが考えられています。
仮想通貨への投資熱が拡大した
2020年前半から、徐々に仮想通貨市場が全体的に価格上昇傾向でしたが、2020年の10月以降では、特に主要な仮想通貨の価格が急激に高騰しました。
なお、現在仮想通貨市場は安定していないため、全体的に価格が下落しています。
ハッカーに対する身代金で需要がある
2021年にモネロの価格が急騰したことについて、ロンドンのプライムブローカーであるビノコウロフ氏は、企業の一部がポートフォリオの多様化目的で、ビットコインに投資を開始し、支払い手段としてハッカーが指定する場合が多くあるため、モネロのような匿名性の高い通貨の確保に取り組む企業も存在するとコメントしています。
ハッカーからハッキングされた際の身代金に、モネロを用意しておこうといった考えであり、これが事実かは定かではないものの、このような憶測が、モネロの需要を拡大させ、結果的にモネロの価格を高騰させた一因とされています。
モネロが抱える課題として、マネーロンダリング対策があります。
高い匿名性を持つモネロプロジェクトには、トラベル・ルールが遵守できないことが懸念されています。
トラベル・ルールとは、金融活動作業部会がマネーロンダリングに関して設定した国際基準ルールのことです。
仮想通貨に関連する事業者によって、仮想通貨の受金および送金に関して、受取人と送り主の個人情報は記録しなければなりません。
モネロは、これまでに仮想通貨取引所で上場が廃止された経験もあります。
モネロの取引は、高い機密性を持っているため、追跡が不可能であり、今後もテロ資金供与やマネーロンダリング対策に関して、説明を要求されることがあるでしょう。
モネロ(XMR)の注意点は、以下2つです。
前述したように、モネロは高い秘匿性を持っていることから、犯罪行為で使われる事例も非常に多い仮想通貨です。
それぞれの国の金融当局では、その事実に対し重く受け止め、モネロを含んだ高い秘匿性のあるプライバシーコインの規制強化に取り組んでいます。
2021年になってからも、Bittrexといった主要の取引所においてモネロの取り扱いを中止するなど、高い秘匿性を持つ通貨に対する風当たりは強い状況となっています。
今後みなさんが口座を開設したとしても、開設した取引所がモネロの取り扱いを中止してしまう可能性は十分にありますので、納得した上で取り引きするようにしましょう。
モネロは、日本国内における仮想通貨取引所には上場していないため、購入したい場合は、必ず海外の取引所に口座を開設し購入しなければなりません。
国内取引所と比較し、海外取引所は取り扱う仮想通貨種類が豊富であり、非常に魅力的なポイントもある一方で、ハッキングや詐欺といったセキュリティ面におけるリスクや、法規制が十分に行き届いていないリスクが存在します。
そのため、海外取引所を利用した仮想通貨の取り引きは、おすすめできません。
どうしても海外取引所で今すぐモネロを購入したいという方は、自己責任で取り引きしましょう。
モネロは高い秘匿性を持っていることから、犯罪者から好かれる仮想通貨というイメージがなかなか払拭できておらず、よいイメージを世の中に持たれていないのが現状です。
ハッカーといったサイバー犯罪を行っている者が、モネロを身代金などで要求することもある事実から、自分を特定されず受金・送金したい人たちに重宝されています。
このように犯罪に利用されてしまうことも多いことから、世界中のさまざまな国で当局から規制を受けており、すでにモネロは日本国内でも取引所で取り扱われていません。
このような動きが今後も拡大していった場合、所有しているモネロが、今よりも価格が上昇した場合でも、使うことも交換することもできない可能性があります。
現段階においては、高い人気があり今後の成長が期待できる仮想通貨という声も多くありますが、本格的に投資を開始するのは、もう少し規制状況などの様子を見て判断しても遅くはないでしょう。
モネロ(XMR)とは、仮想通貨の一種であり、日本の仮想通貨に投資している方の間でも知名度のあるコインです。
モネロの特徴には、プライバシーコインの一つであることや、送金スピードが速いことなどがあります。
最も知名度のあるビットコインとモネロの違いは、匿名性の高さです。
しかし、そのような特徴から、モネロには取り扱いが廃止されるリスクがあったり、海外取引所を使う必要があるため売買リスクがあったりといった注意点も存在します。
そのため、モネロに興味を持っている、もしくは保有したり取引したりしようと思われている方は、モネロの特徴や注意点を理解した上で検討することが大切です。
イザカヤ編集部
新着記事
新着一覧を見る
keyboard_arrow_right2025.04.30
仮想通貨ニュース
2025.04.30
仮想通貨ニュース
2025.04.30
仮想通貨ニュース
2025.04.29
仮想通貨ニュース
2025.04.29
仮想通貨ニュース
2025.04.29
仮想通貨ニュース
2025.04.28
仮想通貨ニュース
2025.04.28
仮想通貨ニュース
暗号資産の運用なら、IZAKA-YA。
© 2023-2024 Izakaya.tech. All rights reserved
法的事項: このウェブサイトは、登録住所がRoom 1104, 11/F, Crawford House, 70 Queen's Road Central,
Centra, Hong KongのIzakaya Limitedによって運営されています。
制限地域: Izakaya Limited
は、アメリカ合衆国、カナダ、アルゼンチン、イスラエル、イラン・イスラム共和国、北朝鮮など、特定の国の居住者にはサービスを提供していません。
© 2023-2025 Izakaya.tech. All rights reserved
法的事項: このウェブサイトは、登録住所がRoom 1104, 11/F, Crawford House, 70 Queen's Road Central,
Centra, Hong KongのIzakaya Limitedによって運営されています。
制限地域: Izakaya Limited
は、アメリカ合衆国、カナダ、アルゼンチン、イスラエル、イラン・イスラム共和国、北朝鮮など、特定の国の居住者にはサービスを提供していません。