ビットコイン、価格停滞もETF資金流入が回復傾向

ビットコインの価格動向

ビットコインは、2024年12月に史上最高値の108,300ドル近辺を記録しましたが、その後調整局面に入り、現在は87,151ドル付近で推移しています。​一部のアナリストは、2025年末までにビットコインが225,000ドルに達する可能性を指摘しています。 ​

ETF市場の動向

米国でのスポット型ビットコインETFの承認により、ビットコイン関連のETF市場は急速に拡大しています。​資産運用会社ブラックロックのiShares Bitcoin Trust ETFは、58億ドルの資産を運用しており、金融アドバイザーからの関心が高まっています。​また、ステート・ストリートは、暗号資産ETFが年内に北米の貴金属ETFの合計資産を上回り、ETF業界で株式と債券に次ぐ第3の資産クラスになると予測しています。 ​

機関投資家の動き

2024年第4四半期には、資産運用会社やヘッジファンド、年金基金などの機関投資家がビットコイン関連のETFへの投資を拡大しました。​例えば、ウィスコンシン州投資委員会は、ビットコインETFの保有株を600万株以上に増やし、チューダー・インベストメント社も800万株に増加させました。​さらに、アブダビのムバダラ投資会社も市場に参入し、820万株を保有しています。 ​

今後の展望

ビットコインの価格は現在停滞していますが、ETF市場への資金流入の増加や機関投資家の関心の高まりは、今後の価格上昇の可能性を示唆しています。​市場関係者は、規制環境の変化やマクロ経済動向を注視しつつ、ビットコイン市場の動向を見守る必要があります。

（参考）膠着状態のビットコイン、ETFの資金流入は回復傾向が顕著に