仮想通貨投資でするべきリスクマネジメントは？危険性や落とし穴について解説

仮想通貨は、その価格の変動の激しさや短期間での急上昇・急落が注目され、利益を狙える一方でリスクも多く、初心者が勢いだけで投資を始めると大きな損失になる危険性があります。

特に市場の予測が難しく、不正な取引や詐欺のリスクも潜んでいます。

そのため、しっかりとリスクマネジメントを行うことが大切です。

この記事では、仮想通貨投資に潜む具体的なリスクや、その対策方法についてわかりやすく解説していきます。

初心者から経験者まで、誰もが参考にできる情報をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

仮想通貨投資における危険性

まずは、仮想通貨投資における危険性について解説していきます。

• 価格変動による損失

• レバレッジによる損失

• ハッキングや不正アクセス

• 送付アドレスのミス

• 銘柄の破綻

• 法規制による取引の停止

仮想通貨投資は、短期間で利益を上げやすい一方で、価格変動による損失やハッキング等のリスクがあるので、十分に注意しておきましょう。

価格変動による損失

仮想通貨は大きな利益を狙える一方で、その価格の変動が激しいため、短期間で大きな損失になるリスクも伴います。

株式や債券と比べても、仮想通貨市場は規模が小さく、著名人の発言やニュースの影響を受けやすいのが特徴です。

そのため、わずかな情報や出来事でも価格が急上昇したり急落したりすることがあります。

特に初心者は、値動きに一喜一憂してしまいがちですが、冷静な判断が求められます。

無理な投資を避け、リスクをしっかりと理解した上で、慎重に進めることが大切です。

レバレッジによる損失

仮想通貨の投資手法の一つにレバレッジ取引があります。

レバレッジ取引は、少ない資金で数倍、数十倍の額をかけられる手法で、少しの価格変動で大きな利益を狙える一方で、リスクも大きくなります。

レバレッジは自分の資金以上の額で取引を行うため、相場が予想に反した動きをすれば一気に損失が膨らみ、場合によっては元本を全て失います。

特に市場の変動が激しい仮想通貨では、わずかな価格の変動でも大きな影響が出るため、慎重な判断とリスク管理が必要です。

レバレッジのリスクを理解し、無理のない範囲での投資を心掛けることが大切です。

ハッキングや不正アクセス

仮想通貨投資には、ハッキングや不正アクセスといったリスクが潜んでいます。

特に、取引所やウォレットがセキュリティ対策を十分に行っていない場合、そのリスクは高まります。

万が一ハッキングを受けてしまった場合、仮想通貨は回収が難しく、投資家の資産が失われる可能性があります。

また、個人の取引所のログイン情報が流出すると、第三者に不正にアクセスされることもあります。

これらを防ぐためには、複雑なパスワード（数字、英数字大文字・小文字、記号）や二段階認証の利用、信頼性の高い取引所を選ぶことが重要です。

仮想通貨投資をする方は、セキュリティ対策を行い、少しでも安全な環境で取引を行いましょう。

送付アドレスのミス

仮想通貨の送金では、一度送金が完了すると、その取引は取り消しができないため、誤って別のアドレスに送ってしまうと、資金を取り戻すことができません。

このリスクを避けるためには、送金先アドレスを慎重に確認することが最も重要です。

特に、コピペでアドレスを入力する場合でも、誤字がないかを確認しましょう。

また、送金前に少額でテスト送金を行うことも有効な対策です。

仮想通貨取引は一度のミスが致命的になりやすいので、十分な注意が必要です。

銘柄の破綻

仮想通貨市場では、数千種類以上の銘柄が存在しますが、中には経営破綻してしまい銘柄の価値が無くなることがあります。

仮想通貨のプロジェクトは、運営チームの不正や計画の不備が原因で、突然サービスが停止したり、資産が消失したりすることがあります。

これまでにも、詐欺やハッキング事件で多くの投資家が大きな損失となった事例が起きています。

仮想通貨は法的な保障が不十分なことが多く、一度破綻が起きると、投資金額を回収することが難しくなります。

投資を行う際は、プロジェクトの背景や信頼性を慎重に見極めることが重要です。

法規制による取引の停止

仮想通貨は、法規制による取引の停止が起きる可能性があります。

仮想通貨は規制が未整備な部分も多く、各国の政府が急に規制を強化することがあります。

例えば、政府が特定の仮想通貨取引所を禁止したり、取引そのものを制限したりすることが各国で起こりやすいです。

こうした規制は、取引所の運営や仮想通貨の売買に直接影響を与えるため、資産が凍結されたり、取引が停止されることもあります。

仮想通貨市場はまだ発展途上にあるため、今後も規制の強化や変動が予想されます。

投資を行う際には、法規制に関する最新情報を常にチェックしておきましょう。

仮想通貨投資でするべきリスクマネジメント3選

ここからは、仮想通貨投資でするべきリスクマネジメント3選について解説していきます。

• コールドウォレットで管理する

• 分散投資する

• 過度なレバレッジをかけない

仮想通貨の口座開設後、すぐにセキュリティ対策を徹底し、コールドウォレットで管理や分散投資を行いましょう。

コールドウォレットで管理する

仮想通貨投資をする際には、コールドウォレットの利用は非常に有効です。

コールドウォレットはインターネットから切り離された状態で仮想通貨を保管できるため、ハッキングや不正アクセスから守ることができます。

オンラインでの取引が活発な中、コールドウォレットを使うことで、万が一、取引所のハッキングや不正アクセスが起きても資金を安全に保管できます。

最初は少し手間がかかるかもしれませんが、大切な資産を守るために、コールドウォレットでの管理を積極的に活用しましょう。

分散投資する

仮想通貨投資において、リスクを管理する方法として「分散投資」は非常に重要な手段です。

仮想通貨市場はその価格変動が激しく、一つの銘柄だけに投資していると大きな損失になる可能性があります。

そこで、分散投資を行うことで、複数の銘柄に資産を分けることができ、一つの通貨の価値が急落しても、他の銘柄で補える可能性が高まります。

リスクを軽減するためには、どの銘柄に投資するかを慎重に選び、それぞれの特徴を理解した上で、バランスよく分散することが大切です。

過度なレバレッジをかけない

仮想通貨投資において、特に注意すべきなのは、レバレッジを過度にかけることです。

レバレッジを使うことで、少ない資金で大きな取引が可能となり、利益を大きく得るチャンスもありますが、その反面、損失も同じように大きくなってしまいます。

レバレッジをかける際には、慎重に分析することが求められます。

リスクを追わないためには、レバレッジを控えめに設定し、余裕を持った資金運用を心がけることが重要です。

過去の仮想通貨取引所のハッキング事例

仮想通貨取引所は、ハッキングの標的となることが多く、過去にもハッキング事件が起きています。

最も有名なのは、2014年に起きた「マウントゴックス」の事件です。

この取引所は、当時世界最大規模の仮想通貨取引所でしたが、ハッカーによって470億円相当のビットコインが盗まれ、巨額の被害を出しました。

また、2016年には「ビットフィネックス」も標的となり、約12万ビットコインが不正に引き出されました。

これらの事例を受けて、多くの取引所はより厳重なセキュリティ対策を講じるようになりました。

仮想通貨投資の落とし穴

最後に、仮想通貨投資の落とし穴について解説していきます。

• 利益額に応じて税金がかかる

• 秘密鍵が盗まれると危険

普段、何気なく仮想通貨投資をしていると意外と気づかない落とし穴があるので、注意しておきましょう。

利益額に応じて税金がかかる

仮想通貨投資で意外と見落としがちなのが税金の問題です。

仮想通貨で利益を得た場合、その利益に対して税金がかかります。

税金は利益額によって異なり、基本的には「雑所得」として課税されます。

この税率は、他の所得と合算され、累進課税となるため、利益が大きければ大きいほど高い税率が適用されます。

そのため、仮想通貨で得た利益が大きくなった際は、税金の負担も大きくなることを理解しておく必要があります。

売却時だけでなく、仮想通貨の交換や贈与にも税金がかかるケースがあるため、事前にしっかりと計算し、税務署への申告を忘れないようにしましょう。

秘密鍵が盗まれると危険

仮想通貨投資で最も注意すべきことが、秘密鍵の管理です。

秘密鍵とは、仮想通貨の所有権を証明するために必要な文字列（64桁の英数字）であり、これが第三者に盗まれると、あなたの資産が一瞬で奪われてしまうリスクがあります。

秘密鍵が盗まれるリスクを避けるためには、常に安全な場所で管理し、オンラインでの保管を避けることが重要です。

特に、取引所やウォレットサービスに保存している場合は、二段階認証などの追加対策を講じることをおすすめします。