コインベースがKernelDAOを上場、価格は大幅下落

米国を拠点とする暗号資産取引所コインベースは、4月15日に新たなトークン「KernelDAO（KERNEL）」を上場すると発表しました。今回の上場により、KERNELと米ドルの通貨ペアである「KERNEL-USD」の取引が開始される予定です。流動性が十分に確保されれば、同日中に実際の取引もスタートする見込みです。

KernelDAOは、現在時価総額が約5,000万ドルとされる新興の暗号資産です。このプロジェクトは、複数のブロックチェーンに対応するリステーキング・プロトコルを採用しており、イーサリアム（ETH）やビットコイン（BTC）、バイナンスコイン（BNB）など、さまざまな資産に対応しています。ユーザーは保有するステーキング資産を再活用することで、より高い収益を目指せる仕組みとなっています。

また、KernelDAOは旧バイナンスラボから分離独立したYZIラボの支援を受けており、同系列のプロジェクトであるKelpDAOも注目を集めています。特に、KelpDAOが提供するリキッドステーキングトークン「rsETH」のTVL（預かり資産総額）は11億ドルに達しており、関連プロジェクト全体への期待も高まっています。

一方、上場発表と同時にKERNELの市場価格は大きく変動し、前日比で約27.4%の下落となりました。この値動きには、投資家心理や流動性の不安定さが影響している可能性も指摘されています。今後の価格動向については、実際の取引開始後の市場反応が注目されます。

（参考）米コインベース、KernelDAO新規上場へ　前日比27%安