イザカヤ編集部
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2024.11.14
FX
FXで利益を上げたいトレーダーにとって、両建ては欠かせない武器の一つと言えるでしょう。
海外FXにおいて、両建ては、リスクヘッジや短期的な利益を狙うために有効な取引手法として知られています。
しかし、使い方を誤ると思わぬ損失を招く可能性もあるので、両建ての仕組みやルール、国内FXとの違いを理解しておく必要があります。
そこで今回は、海外FXの両建てについて解説いたします。
また、両建てのルールや国内FXの両建てとの違いを解説するので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
海外FXにおける両建てとは、同じ通貨ペアで買いと売りポジションを同時に保有すること。
つまり、為替レートがどちらに動いても一方のポジションで利益が出れば、もう一方で損失が発生し、結果的に損益がゼロになる状態を意図的に作り出す取引手法です。
両建てをすることで、想定外の急変動による損失を大幅に軽減できたり、利益を確定しつつ、ポジションの一部を維持できたりと大きな利益拡大を狙えます。
両建ては、使い方をマスターすれば、海外FX取引における強力な武器となります。
しかし、リスクも伴うので、十分な理解と注意を持って利用することが重要です。
海外FXでは、同一口座内での両建てが認められています。
同一口座内での両建て:同じFX業者の同一口座内で、同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有すること。
一方、海外FXでの両建ての禁止事項は、以下の通りです。
複数業者間での両建て:異なるFX業者の異なる口座で、同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有すること。
同一業者内の複数口座間での両建て:同一FX業者の異なる口座で、同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有すること。
上記の禁止事項については、同一FX業者でのボーナス獲得目的やゼロカットシステムの悪用を防ぐために、多くの業者が禁止しています。
万が一、上記の禁止事項をしてしまった場合、利益が没収されたり口座凍結などがあるので、両建てする際には十分注意しましょう。
ここからは、海外FXで両建てするメリットについて解説していきます。
急な為替変動へ対応ができる
損失の拡大を防げる
含み益を翌年まで繰り越せる
海外FXで両建てを考えている方は、良くチェックしておきましょう。
海外FXで最も恐ろしいのは、予想外の急変動です。
たとえ綿密な分析に基づいてエントリーしたとしても、思わぬニュースや市場心理の変化によって、一瞬で大きな損失を被ってしまう可能性があります。
しかし、両建てであれば、たとえ為替レートが大きく変動しても、一方のポジションで得た利益がもう一方の損失を相殺してくれるため、ダメージを最小限に抑えられます。
つまり、たとえ予想が外れても、損失をある程度限定できる手法です。
海外FXでは、証拠金維持率が一定水準を下回ると、強制的にポジションが決済される「強制ロスカット」という制度があります。
これは、投資家が大きな損失を被るのを防ぐための措置ですが、場合によっては意図せぬ決済となり、大きな損失になる可能性もあります。
両建ての場合、買いと売りのポジションが証拠金として相殺されるため、強制ロスカットのリスクを大幅に軽減できます。
特に、証拠金が少ないトレーダーにとっては、有効なリスク管理策と言えるでしょう。
海外FXでは、12月31日時点で確定した利益が課税対象となります。
一方、含み益には課税されないというルールがあります。
年末が近づき、確定申告を控えている場合、両建てを活用することで、含み益を翌年まで繰り越せるので、節税対策として有効な手段として活用できます。
ここからは、海外FXで両建てするデメリットについて解説していきます。
スプレッドコストが2倍になる
業者によっては禁止されている
ロスカットされるリスクが高まる
海外FXで両建てを考えている方は、上記のデメリットを十分理解した上で活用しましょう。
両建てする場合、2つのポジションにかかるスプレッドを支払う必要があります。
そのため、一般的にスプレッドコストが2倍かかることになりますね。
スプレッドとは、FX取引において買値と売値の差のことを指します。
両建ての場合、買いと売りの両方のポジションを持つため、2つのスプレッドを支払うことになるので、特に小額の取引を行うトレーダーにとっては、デメリットと言えるでしょう。
また、スプレッドが広がりやすい時間帯に両建てを行うと、さらに大きな損失となります。
特に、経済指標の発表前など、市場の変動が大きくなる時間帯は、スプレッドが広がりやすいです。
このような時間帯に両建てを行うと、スプレッドコストが膨らみ、利益を上げるのがさらに難しくなるので、注意しましょう。
近年、海外FX業者の中には、両建て取引を禁止しているところが増えています。
これは、ゼロカット制度などを悪用した不正取引を防ぐためです。
両建て取引は、業者によってはグレーゾーンとみなされる場合もあり、たとえ禁止されていなくても、利用規約に抵触する可能性があります。
両建てを禁止している海外FXでの両建ての活用がバレた場合、「利益の没収」や「アカウント・口座凍結」などのペナルティが課される場合があるので、必ず利用が許可されているかを確認した上で、両建てをしましょう。
両建てがバレるのか、バレない方法を知りたい方は下の記事を参考にして下さい。
�海外FXの両建てはバレる?バレない方法とバレた場合について解説
両建てを行うと、買いと売り、2つのポジションを保有することになります。
そのため、必要証拠金も2倍になるのが一般的です。
例えば、証拠金が限られているトレーダーにとってロスカットは、避けたいところです。
もし、その後、為替レートが大きく変動し、含み損が膨らんだ場合、証拠金維持率が低下し、強制ロスカット につながる可能性が高くなります。
ここからは、国内FXの両建てとの違いについて解説していきます。
国内FXは基本的に両建てOK
海外FXで両建てを考えている方は、良くチェックしておきましょう。
国内FXの場合、基本的に両建ては問題ありません。
一方、海外FXではゼロカットシステムを採用していない業者も多く、両建てが禁止されているケースも少なくありません。
最後に両建てがOKな海外FX業者一覧と禁止事項について見ていきましょう。
海外FX業者名 | 同一口座内の両建て | 複数口座間での両建て | 業者間での両建て |
---|---|---|---|
XM Trading | 〇 | × | × |
Titan FX | 〇 | × | × |
iFOREX | 〇 | × | × |
FBS | 〇 | × | 〇 |
Tradeview | 〇 | 〇 | 〇 |
基本的に同一口座内での両建ては、上記海外FX業者では、許可されています。
しかし、複数口座間での両建ておよび業者間での両建てについては、「Tradevie」「FBS(※業者間での両建ては許可)」を除き、禁止されています。
今回は、海外FXの両建ての概要や両建てのルール、国内FXの両建てとの違いについてお伝えしてきました。
再度、おさらいしてみましょう。
両建てとは、同じ通貨ペアで買いと売りポジションを同時に保有することです。
海外FXの両建ての主なルールは、以下の通りです。
【禁止されていない事項】
同一口座内での両建て:同じFX業者の同一口座内で、同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有すること。
【禁止事項】
複数業者間での両建て:異なるFX業者の異なる口座で、同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有すること。
同一業者内の複数口座間での両建て:同一FX業者の異なる口座で、同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有すること。
※上記の禁止事項の理由は、同一FX業者でのボーナス獲得目的やゼロカットシステムの悪用を防ぐためです。
万が一、上記の禁止事項をしてしまった場合、利益が没収されたり口座凍結などがあるので、両建てする際には十分注意しましょう。
海外FXと国内FXの両建ての違いは、「国内FXは基本的に両建てOK」という点です。
業者によっては、同一口座内でのみ両建てを許可しているところもあります。
しかし、複数口座間や異なる業者間での両建ては、ほとんどの業者で禁止されています。
海外FXにおける両建ては、業者や状況によってルールが大きく異なるので、両建てができる海外FXの公式サイトで確認しましょう。
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