ビットコイン9.6万ドル付近、専門家が今後の動向を分析

暗号資産市場では、ビットコイン（BTC）が前日比1.16%安の9万6,456ドルで推移しています。17日は米国市場がプレジデント・デーで休場となり、大きな値動きは見られませんでした。

著名アナリストのDonAlt氏は、ビットコインが1万6,000ドルから10万ドル近くまで上昇した後の調整局面にあると指摘。現在のレンジ相場は強気相場の特徴の一つとして評価できると述べました。ただし、9万8,000ドルを回復しない限り、9万ドルの下限を再び試す可能性があると分析しています。

また、DaanCrypto氏は、大統領選を前後した市場の過熱感が落ち着きを見せているとし、現在の水準が将来的な上昇の基盤となる可能性を指摘しました。しかし、さらなる上昇には現物市場での積極的な買いが必要であり、市場心理の回復には時間を要するとの見解を示しました。

一方、スタンダード・チャータード銀行のデジタル資産調査責任者ジェフリー・ケンドリック氏は、ビットコインの上昇余地について強気な見方を示しています。同氏は、米国10年国債利回りが4.5%を下回ることでリスク資産の投資環境が改善し、ETFへの資金流入も後押しとなると分析。これにより、ビットコインが10万ドル、さらには10万2,500ドルに達する可能性があると予測しています。

市場では次の強気トレンドやアルトコインシーズンの到来を期待する声が上がる一方、小口投資家の関心低下や投機熱の冷却、さらには政局や経済政策の影響など、慎重な見方も根強く残っています。今後のビットコインの動向には引き続き注目が集まりそうです。

（参考）ビットコイン9.6万ドル付近で推移、複数のアナリストが今後の展開を予想