コインベース、トルコ市場参入計画を撤回

コインベースの申請撤回が判明

トルコ資本市場委員会（CMB）が公開した文書によれば、仮想通貨取引所コインベースは、トルコ市場での事業展開を視野に入れて行っていた事前申請を撤回しました。同文書には、コインベースが申請の取り下げと清算を求めたことが記載されています。

市場環境の変化が影響か

コインベースはこれまで、トルコ市場を新たな成長の場と位置づけ、2023年8月には事業参入の申請を行いました。しかし、申請を取り下げた理由について、同社からの公式な説明はなく、公開時点で声明も発表されていません。コインテレグラフの問い合わせに対して広報担当者は、「市場環境や規制の状況を踏まえた柔軟な戦略を重視している」とコメントしています。

競争が激化するトルコ市場

トルコ市場には、コインベースを含む多くの仮想通貨取引所が参入を目指しており、過去1年間で90以上の企業が事前申請を行いました。しかし、11月末時点で少なくとも14社が申請を撤回しています。一方で、トルコは総取引量で世界第4位にランクインし、依然として主要な仮想通貨市場の一つです。

トルコの仮想通貨採用動向

分析会社チェイナリシスによると、トルコは「2024年グローバル仮想通貨採用指数」で第11位と評価されており、仮想通貨採用を促進する要因が強い地域とされています。今後の市場動向次第では、同地域への再挑戦も視野に入れる企業が出てくる可能性があります。

（参考）仮想通貨取引所コインベース　トルコへの進出計画を中止