イザカヤ編集部
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2025.04.29
仮想通貨ニュース
仮想通貨SUI(スイ)が、ブロックチェーン上で展開される分散型取引所(DEX)において、過去1週間で記録的な取引量を達成しました。暗号資産の情報集計サイト「DeFiLlama」によれば、4月28日までの7日間でSUI関連のDEX取引高は約37億5,800万ドル、日本円にしておよそ5,400億円に到達し、過去最高水準を記録したとのことです。
この急増の背景には、いくつかの要因が重なっていると見られています。中でも注目されたのが、米大手資産運用会社グレースケールが4月24日に「グレースケールSUIトラスト」を設立したニュースです。この新しい金融商品は、機関投資家向けにSUIへの間接投資を可能にするもので、市場にポジティブな影響を与えました。
また、スイは同日にフィンテック企業xMoneyおよび多機能仮想通貨アプリ「xPortal」との提携を発表。これにより、欧州のユーザーはSUIを用いたバーチャル・マスターカードを利用できるようになり、Apple PayやGoogle Payとの連携によって、より実用的な決済手段としての広がりを見せています。今後は2万店舗以上での利用が可能になり、年内には物理カードの発行も予定されています。
取引所ごとのシェアを見ると、「Cetus」がスイ系DEX取引の約42%を占め、次いで「Momentum」が19%、「Bluefin」が17%と続いています。いずれもSUIエコシステムの拡大に貢献していると考えられています。
しかしながら、市場関係者の間では注意点も指摘されています。SUIは定期的にトークンのアンロック(ロック解除)を実施しており、次回は5月1日に予定されています。この際には、循環供給量の約2.28%に相当する7,400万SUI(約375億円相当)が市場に新たに放出される見通しです。トークンのロック解除は、供給量が増加することで価格が下がる可能性があるため、投資家の売り圧力への懸念も生じやすくなります。
さらに、SUIを活用した取り組みは金融インフラの分野にも及んでいます。ギリシャのアテネ証券取引所グループは、SUIブロックチェーンを用いたオンチェーン資金調達プラットフォームの技術設計を4月16日に完了したと発表しました。これは従来の金融市場に対しブロックチェーン技術を応用する画期的な一歩と評価されています。
また、投資商品としての展開も進んでいます。3月には米国の投資会社Canary CapitalがSUIを対象とするETF(上場投資信託)の申請を米証券取引委員会(SEC)に提出したほか、スイスの暗号資産関連企業21Sharesも、1月にデラウェア州でSUI ETFの商品登録を行っており、今後の正式な申請が期待されています。
仮想通貨SUIはその価格動向に加え、エコシステムの拡大や金融との連携、実用化の進展など、さまざまな観点で注目を集めています。市場の盛り上がりとともに、投資リスクや価格変動の可能性にも注意しながら、今後の展開を見守る必要がありそうです。
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