ビットコイン、8万6000ドルに迫る──FOMC議事録とパウエル議長発言に市場が反応

3月19日、ビットコイン（BTC）の価格が一時8万5950ドルに達し、仮想通貨市場に大きな注目が集まりました。この上昇は、同日に公開された米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事録と、ジェローム・パウエルFRB議長の記者会見が影響しています。

パウエル議長は記者会見で、FRBが政策金利を4.25%～4.5%の目標レンジに据え置く方針を明らかにしました。また、経済成長見通しの下方修正と、依然としてインフレ抑制が主要な課題であることを強調しました。これらの発表は市場参加者の予想と概ね一致しており、市場に安心感を与えました。

さらに、FOMC議事録では、FRBが量的引き締め（QT）政策の縮小を決定し、米国債の月間償還上限を従来の250億ドルから50億ドルに引き下げる方針が示されました。これを受けて、ビットコイン価格は上昇し、日中最高値となる8万5950ドルを記録しました。

株式市場も同様に好調で、ダウ工業株30種平均は400ポイント上昇し、S&P 500指数も77ポイント上昇するなど、ポジティブな反応を示しました。パウエル議長およびFRB当局者は、2025年に2回の追加利下げを実施する方針を示しており、この見通しは仮想通貨トレーダーの期待と一致しています。これにより、ビットコイン価格の回復基調がさらに強まる可能性があります。

今回のFRBの発表とビットコインの価格上昇は、仮想通貨市場全体にポジティブな影響を与えており、今後の動向が注目されます。

（参考）ビットコインは8万6000ドル近くまで上昇　FOMC議事録とパウエル発言を受け市場が反応