SEC、ソラナETF申請の一部却下か－承認困難な背景

米証券取引委員会（SEC）が、現物ソラナ上場投資信託（ETF）に関する申請の一部を却下する見通しが伝えられました。FOXニュースの記者エレノア・テレット氏によると、SECは少なくとも5社のうち2社に通知を行ったといいます。テレット氏は、現政権下での仮想通貨ETFの承認は難しいとの認識を示しました。

今年、ヴァンエックをはじめとする複数の資産運用会社が、ソラナ市場への直接的な投資機会を提供するためにETFの申請を行いました。ヴァンエックは6月に最初の19b-4申請を提出。その後、21シェアーズやカナリーキャピタルが続きました。さらに、11月の大統領選後にはビットワイズとグレースケールが申請を行っています。

しかし、SECによる却下は仮想通貨市場に冷や水を浴びせる結果となっています。仮想通貨ETF申請は、商品の概要や規制適合性を示す19b-4申請から始まり、承認プロセスが長期化する可能性があります。

一方で、12月4日にトランプ次期大統領が元SEC委員のポール・アトキンス氏を次期SEC委員長に指名したことで、規制緩和への期待が高まっています。トランプ氏は選挙期間中、現職のゲイリー・ゲンスラー委員長を交代させることを公約として掲げており、これが実現すれば仮想通貨金融製品の承認プロセスに変化が生じる可能性があります。

テレット氏は、ビットコインETFの承認時と同様に、すべての申請者が同日に承認されるシナリオを予測しています。仮想通貨市場では今後のSEC体制下での動きが注視されています。

（参考）米証券取引委員会、ソラナETFの一部申請を却下する見込み＝報道