Bitnomial、XRP先物取引を開始へ　規制明確化で市場拡大へ

Bitnomialは、CFTCの規制に準拠したXRP先物取引を米国内で初めて開始します。同社のマイケル・ダン社長は、ニューヨーク南部地区裁判所がXRPの二次販売を証券と見なさなかったことを受け、XRP先物はCFTCの管轄に属すると説明しました。

この決定の背景には、SECがリップル社を未登録証券取引の疑いで提訴していた裁判の展開があります。SECは当初、地裁の判断に異議を唱えて控訴していましたが、新体制のもとで控訴を取り下げました。これにより、XRP先物取引の証券性に関する不確実性が解消され、BitnomialはSECとの訴訟を自主的に取り下げる決断を下しました。

一方、バイデン政権下のSECは、XRP先物を証券先物とみなし、Bitnomialに対しSECへの登録を求めていました。これに対し、BitnomialはCFTCの許可のみで十分であると主張し、SECを提訴していました。しかし、SECの方針転換によりXRPの証券性を巡る争いが終結し、BitnomialはXRP先物の上場準備を進めることが可能になりました。

新体制のSECは、仮想通貨関連の法的整理を進める方針を示しており、既にコインベースやNFT市場大手OpenSeaに対する調査を終了させるなど、規制の方向性を見直しています。今後の仮想通貨市場の発展において、こうした規制の明確化が市場の安定性を高める要因となる可能性があります。

（参考）Bitnomial、XRP先物提供へ　リップル裁判終結を受け