トランプ大統領特命官、UAE高官とAI・仮想通貨投資協力を協議

AIと仮想通貨の投資機会を模索

UAEの国家安全保障顧問であり、大統領の実弟でもあるタヌーン・ビン・ザイード・アル・ナヒヤン殿下は、3月20日にXへ投稿し、サックス氏との会談内容について言及しました。会談では、AIの進展、仮想通貨の役割の変化、それらの融合による新たな投資機会が議論されたと報じられています。この会談は、3月18日にトランプ大統領がホワイトハウスで主催した晩餐会の一環として実施され、両国の経済協力強化の方針が示されました。

UAEの技術投資への関心

具体的な会談内容は公開されていませんが、ブルームバーグの報道によると、UAE代表団は米国の技術へのアクセス拡大を模索していたとされています。特に、2023年の米国による輸出制限後、半導体をはじめとする先端技術の確保が焦点となっているようです。また、タヌーン殿下は米国内での技術インフラ構築にも関心を寄せ、長期的なパートナーシップの構築を強調しました。

「スターゲート」プロジェクトへの投資計画

タヌーン殿下は、UAE投資会社MGXの会長として、トランプ大統領が推進する5000億ドル規模のAIデータセンター建設プロジェクト「スターゲート」への70億ドルの投資を検討していると報じられています。これは、MGXが今月初めに仮想通貨取引所バイナンスに20億ドルを投資したことに続くものであり、UAEの技術分野への積極的な関与がうかがえます。

技術業界リーダーとの交流

UAE訪問中、タヌーン殿下はルトニック商務長官やベッセント財務長官と会談したほか、オラクルのラリー・エリソン元CEO、ブラックロックのラリー・フィンクCEO、マイクロソフトのサティア・ナデラCEO、NVIDIAのジェンセン・フアンCEOなど、米国の主要技術企業のリーダーたちと交流しました。また、イーロン・マスク氏ともビデオ通話を行い、政府システムの近代化について意見を交わしたと伝えられています。

この一連の会談を通じ、米UAE間の技術分野における投資協力が加速することが期待されています。

（参考）トランプ大統領のサックス特命官、UAE高官と仮想通貨・AI投資協力を協議