ビットコイン急落で過去最大のロスカット、専門家が分析

マーケットレポート：暗号資産市場の急落

12月9日朝、東アジア市場の開場とともに暗号資産全般が下落。ビットコインは10万ドルの大台を一時的に突破した後、急落して9万5千ドルを割り込む場面が見られました。主要アルトコインも20%前後の下落幅を記録し、市場全体が大きな調整局面を迎えています。現在のビットコイン価格は9万7千ドルと、依然として不安定な状況が続いています。

デリバティブ市場が招いた売りの連鎖

ビットコインが10万ドルを超えたことで利益確定売りが活発化。その結果、ロングポジションに偏重していた市場構造が崩れ、デリバティブ市場を中心に連鎖的な売り圧力が発生しました。この間に約2,100億円相当のポジションが強制清算され、短期間で市場が急落する結果となりました。

市場心理と経済指標の影響

12月初旬の上昇局面を支えたオプション市場では、投資家心理が弱気に傾いており、今後の価格変動に影響を及ぼす可能性があります。また、経済指標の重要日程が控えており、資金流入の鈍化が懸念されています。特に、12月11日の米消費者物価指数（CPI）や19日のFRB政策金利決定会合（FOMC）は、相場の方向性を決める重要なポイントと見られています。

専門家は、これらの要因を注視しながら、引き続き市場の変動に対応する必要があると警鐘を鳴らしています。

（参考）仮想通貨暴落で過去最大級ロスカット、相場状況をプロが解説｜仮想NISHI