MARAが11億ドル相当のビットコインを購入、ハッシュレートは50EH/sに到達

追加購入でビットコイン戦略を強化

MARAホールディングスは、転換社債で調達した11億ドルを活用し、1万1774BTCを平均購入価格9万6000ドルで取得しました。この購入により、同社のビットコイン保有量は4万435BTCに達し、総額は約39億2000万ドルに上ります。同社はビットコイン戦略を強化し、資産の長期的な価値向上を目指しています。

ハッシュレートの記録的な達成

同社のハッシュレートは2024年末の目標であった50EH/sに到達。これは、上場企業として初の快挙となります。今年の第3四半期末の36.9EH/sから13.1EH/sを追加した形です。CEOのフレッド・シール氏は、「ミッションは達成されたが、成長を止める理由はない」と述べ、さらなる能力拡張を示唆しました。

BTCイールドと財務方針

MARAは2023年第4四半期に12.3%、今年度で47.6%のBTCイールドを記録しました。この指標は、保有ビットコイン量と株式数の変化率を基にした業績評価です。また、同社は今年7月に財務方針を変更し、採掘したビットコインを全て保有する戦略を採用。これにより、マイクロストラテジーに類似した保有強化を進めています。

市場の反応と今後の展望

12月10日、MARAの株価は4.4%下落し22.81ドルで取引を終了しました。一方、アフターマーケットではわずかに上昇する動きも見られました。年初来で見ると株価は0.55%下落していますが、今回のハッシュレート達成やビットコイン購入が将来的にポジティブな影響をもたらす可能性があります。

現在、ビットコインは9万7090ドルで取引されており、12月5日に記録した10万4000ドルという史上最高値から6.6%下落していますが、MARAの動向が市場に与える影響は引き続き注目されています。

（参考）仮想通貨マイニングのMARA　ビットコインを11億ドル分追加購入　ハッシュレートは50EH/sを達成