ナスダックがアバランチETFの上場申請提出

アメリカの主要証券取引所であるナスダックは、暗号資産アバランチ（AVAX）に関連した投資商品「VanEck Avalanche Trust」の株式上場に向けて、米証券取引委員会（SEC）に正式な申請を行いました。このETFは、ナスダックが定める商品型信託株式に関する規則「5711(d)」に基づくもので、上場が認められれば、証券市場での取引が可能となります。

今回の申請は、資産運用会社VanEckが米国内において仮想通貨ETFの展開を拡大する中での一環です。VanEckはすでに3月10日にデラウェア州で同信託を法人として登録しており、ビットコインやイーサリアムなどに続く新たな暗号資産ETFのラインナップとして、アバランチを対象に加えた形です。

もしもSECによる承認が得られれば、このETFを通じて投資家はAVAXの価格変動に連動した運用が可能となり、トークンを直接購入・保有する必要はありません。これは、従来のビットコイン現物ETFと同様の仕組みとなっており、仮想通貨市場へのアクセスをより容易にする投資手段として注目を集める可能性があります。

現在、米国内では複数の仮想通貨関連ETFが誕生しており、各資産運用会社は規制当局の判断を見据えながら新たな金融商品を模索しています。今回のアバランチ現物ETFの申請も、仮想通貨を含む次世代金融商品の多様化と普及を象徴する動きの一つといえるでしょう。

（参考）ナスダック、アバランチ現物ETFの上場申請をSECに提出