XRPが急騰、時価総額3位に浮上し仮想通貨市場を席巻

マクロ経済と金融市場の動向

米NY株式市場では、主要株価指数が堅調に推移し、ダウ平均株価は44,910ドル（+0.42%）、ナスダック指数は19,218ポイント（+0.83%）で取引を終えました。一方、東京株式市場では日経平均株価が38,220円と横ばいの動きでした。

仮想通貨市場では、ビットコイン（BTC）が前日比+0.94%の97,513ドルを記録。著名アナリストのJames Van Straten氏による需給分析では、長期保有者（LTH）の利確が鈍化し、需要が供給を上回る状況が続いています。この流れが続けば、BTCの10万ドル突破も現実味を帯びるとしています。

XRPの躍進

アルトコイン市場では、リップル社のXRPが23.8%の急伸を記録し、2.5ドルまで上昇。21年4月の高値1.96ドルを大幅に超え、2018年1月の最高値3.31ドルへの再挑戦が期待されています。この上昇により、時価総額ランキングでソラナ（SOL）やテザー（USDT）を抜いて3位に浮上しました。

背景と展望

XRP高騰の背景には、米国での政権交代が関係しています。共和党のトランプ氏が次期大統領に選出されたことで、規制緩和への期待が高まり、SEC（証券取引委員会）との係争が進展する可能性が取り沙汰されています。また、リップル社が開発するステーブルコイン「リップルUSD（RLUSD）」の承認が目前との報道も価格上昇の一因となっています。

XRPが今後さらに成長するかどうかは、SECとの和解や再上場が進むかにかかっています。特に、これらの要素が実現すれば、市場での流動性や企業との提携拡大が期待されるでしょう。一方で、過熱感を指摘する声もあり、投資家は慎重な判断が求められます。

（参考）XRPが約7年ぶり水準の2.5ドルに高騰、SOLを抜き時価総額3位へ浮上