ビットコイン最高値更新で関連銘柄続伸、投資家の注目集まる

米国市場でのマイニング関連株の動き

ビットコインが過去最高値を更新した影響で、米国市場の暗号資産関連銘柄が大きく上昇しました。特に、マラホールディングスは前日比+8.05%の24.5ドル、ライオットプラットフォームは前日比+8%の14ドルと、マイニング関連株が活発に取引されています。

ライオットプラットフォームは、2030年満期の転換社債を通じて約600億円を調達し、この一部で667BTCを購入。1BTCあたり10万1,135ドルでの購入が報じられ、同社のビットコイン保有量は17,429BTC、総額約1.8兆円に達しました。この動きにより、同社の収益率は年初来で37.2%を記録。2024年の収益成長率は32%に達すると予測されています。

日本市場の反応

一方、日本市場ではビットコインを大量保有するメタプラネットが週明けに大幅続伸。先週金曜には前日比+20%近く高騰し、本日前場時点でも前日比+4.0%の4,140円を記録。時価総額は1,500億円台に達しています。しかし、割高感や急激な価格変動リスクを懸念する声も多く、市場の安定性が課題となっています。

また、米国ではビットコインETFが存在する一方で、日本では未上場の状況が続いており、現物よりも税制上優位な関連株に個人投資家の関心が集まっています。

アルトコイン市場の動向

アルトコイン市場でも動きが見られ、イーサリアム（ETH）は前日比+1.1%の4,020ドルとなりました。米国ではETH現物ETFの純流入が15日連続で記録を更新し、機関投資家の注目が高まっています。一方で、取引所の準備金増加が売り圧力を示唆しており、注意が必要です。

年末に向けた市場の見通し

年末が近づく中、機関投資家によるポジション調整売りや、税金対策としての売却が想定されています。日本では暗号資産利益が雑所得として課税されるため、高い税率を見据えた投資家の動きが注目されます。これらの要因が市場にどのような影響を与えるか、引き続き注視が必要です。

結論

ビットコインの最高値更新により、関連銘柄が再び活況を呈していますが、市場の不確実性も高まっています。投資家は短期的な利益にとらわれず、慎重な判断を行うことが求められています。

（参考）ビットコイン最高値更新でメタプラネット大幅続伸、米国市場ではマイニング関連銘柄が買われる