コインベース、新サービスでビットコイン担保ローン提供開始

米国の仮想通貨取引所コインベースは、イーサリアムと同社が支援するレイヤー2ネットワーク「Base」を利用した分散型貸付プロトコル「Morpho」を通じて、ビットコイン担保型のオンチェーンローンサービスを開始しました。ユーザーは、コインベースが保管するビットコインを担保として、最大10万ドル（約1550万円）のUSDCステーブルコインを借り入れることができます。

プロダクト担当副社長のマックス・ブランズバーグ氏は、この新サービスを「フロントエンドは伝統金融、バックエンドはDeFi」と説明。同社はかつて終了した「Borrow」プログラムに代わる完全オンチェーン運営のサービスを実現しました。

このサービスでは、ビットコインを無料で「cbBTC」に変換し、Morphoを通じて即時にUSDCローンを提供します。最低担保率は133%で、金利は市場状況に応じて9～20%の範囲で変動します。柔軟な返済スケジュールを特徴としつつも、担保価値の維持が必要です。

サービスは現在、ニューヨーク州を除く米国内で利用可能で、将来的には他国への展開も計画されています。DeFiプロトコルMorphoは、著名投資家から資金を調達し、総ロック価値37億ドルを誇る主要プラットフォームとしても注目されています。

（参考）コインベースがビットコインローン提供開始　BTC売らずに最大1550万円借入可能