イザカヤ編集部
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2024.12.28
仮想通貨
Cryptopiaは、かつて多くの仮想通貨ユーザーに利用されていたニュージーランドの取引所です。しかし、大規模なハッキング被害を受けたことにより、その運営は困難に陥り、最終的に破綻しました。仮想通貨市場の急成長に伴い、取引所のセキュリティはますます重要視されるようになっていますが、それでも完全に被害を防ぐのは難しい場合があります。この記事では、Cryptopiaが破綻に至った原因やハッキングの概要について詳しく解説し、安全に仮想通貨を取引するためのポイントや信頼できる取引所もあわせて紹介します。
まずは、Cryptopiaとはどのような取引所だったのかについて解説していきます。
ニュージーランド発の仮想通貨取引所
豊富なアルトコイン取り扱いで人気を集めた理由
それでは、1つずつ見ていきましょう。
Cryptopiaは、ニュージーランドに拠点を置く仮想通貨取引所として2014年に設立されました。創設者は、初心者から上級者まで幅広い層が利用できる取引プラットフォームを目指しました。同取引所は、ユーザーに直感的な操作性と柔軟な機能を提供することで、多くの仮想通貨愛好者に親しまれていました。また、ニュージーランドという地理的特性から、アジア太平洋地域のユーザーを中心に人気を集めました。
Cryptopiaは、ビットコインやイーサリアムといった主要通貨だけでなく、数百種類ものアルトコインを取り扱っていたことが大きな特徴でした。この多様性により、他の取引所では購入できないマイナーなトークンや新興プロジェクトのコインを購入したいユーザーにとって、貴重な選択肢となっていました。さらに、コミュニティやマーケットプレイスなどを提供し、ユーザー同士が情報を交換しやすい環境を整えていたことも、Cryptopiaの魅力の一つでした。
次に、Cryptopiaが破綻した背景と原因について解説していきます。
ハッキング被害の詳細と被害額
セキュリティ体制の問題点
破綻に至るまでの経緯
一体、何が原因で破綻までになったのでしょうか。
Cryptopiaが破綻に追い込まれた主な原因は、2019年1月に発生した大規模なハッキング事件です。この攻撃により、取引所は約1,500万ドル相当の仮想通貨を失いました。ハッカーは、取引所のホットウォレットにアクセスし、イーサリアム(ETH)やERC-20トークンなど、多数の資産が奪われました。この事件は、当時の仮想通貨業界全体に衝撃を与え、取引所のセキュリティに対する信頼を大きく揺るがしました。
Cryptopiaのセキュリティ体制には、いくつかの重大な問題が指摘されていました。特に、ホットウォレットとコールドウォレットの管理体制が不十分だったことが問題視されていました。ホットウォレットに過剰な量の資産が保管されていたことも原因でしょう。また、多要素認証やIPアドレスのホワイトリスト化など、基本的なセキュリティ対策が十分に実施されていなかったことも、被害拡大の一因とされています。
ハッキング被害後、Cryptopiaは業務を一時停止し、調査と復旧作業に取り組みました。しかし、多額の損失に加え、信頼の喪失が顧客離れを加速させ、経営を圧迫しました。2019年5月には、運営会社が清算手続きに入ることを発表し、事実上の破綻状態に陥りました。その後、清算手続きの中で、被害に遭った顧客への資産返還が試みられましたが、複雑な状況が続き、多くのユーザーが資産を取り戻すことができないまま現在に至っています。
ここからは、取引所を選ぶポイントについて解説していきます。
セキュリティ対策がきちんとされているか
取扱銘柄の豊富さ
手数料の安さ
トラブル時のサポート体制
過去にハッキング事例がないか
これから仮想通貨取引所を選ぶ際には、上記を参考にしてみましょう。
仮想通貨取引所を選ぶ際に最も重要なポイントは、セキュリティ対策が十分に講じられているかどうかです。過去に大規模なハッキング事件が起きた取引所の多くは、セキュリティ対策が不十分であったことが原因です。例えば、Cryptopiaの破綻も大規模なハッキングによる流出が原因となりました。
セキュリティ対策としては、二要素認証(2FA)の導入、コールドウォレットによる資産の保管、定期的なセキュリティ監査などが挙げられます。
利用者としては、取引所が提供するセキュリティ情報を事前に調べること、そして自身でも強力なパスワードの設定や二要素認証の有効化を行うことでリスクを軽減できます。
仮想通貨取引所を選ぶ際、取り扱い銘柄の豊富さも重要なポイントです。取引所によっては、ビットコインやイーサリアムといった主要銘柄だけでなく、アルトコインや新興プロジェクトのトークンなど、多種多様な銘柄を提供しています。
自分が投資したい銘柄がその取引所で取引可能か確認しつつ、全体的な取り扱い銘柄数やそのバランスも考慮することが重要です。また、新しい銘柄の追加ペースやそれに伴う審査基準についても調査しておくと良いでしょう。
手数料は、取引所を利用する上で確認必須です。仮想通貨の取引では、主に取引手数料、入出金手数料、スプレッドの3つがかかります。これらの手数料は取引所ごとに異なり、利用者の取引頻度や資産規模によって重要度が変わります。
例えば、頻繁に取引を行うデイトレーダーにとっては取引手数料が重要であり、スプレッドが狭い取引所が適しています。一方、長期保有を目的とする投資家にとっては入出金手数料の安さが重視されるでしょう。
取引所を選ぶ際、トラブル発生時のサポート体制が充実しているかどうかも大切です。ハッキング被害やシステム障害、資金の入出金トラブルなど、仮想通貨取引所では予期せぬ問題が発生することがあります。その際、迅速かつ適切に対応できるサポート体制が整っている取引所を選ぶのがポイントの一つです。
取引所を選ぶ際には、過去のハッキング事例がないかを調べることも重要です。
特に、取引所の過去の運営実績やニュース記事を調べることで、セキュリティ上の問題が発生していないか確認できます。ハッキングを受けた取引所の中には、その後にセキュリティ対策を強化している場合もあります。
また、ハッキング事例があったとしても、利用者への補償対応が迅速かつ適切であったかどうかも評価基準となります。
最後に、おすすめの仮想通貨取引所3選について紹介いたします。
Bybit
BINANCE
KuCoin
上記は海外取引所なので、セキュリティ面には十分注意しましょう。
Bybitは、使いやすいインターフェースと高いセキュリティ水準で人気の仮想通貨取引所です。特に、先物取引やデリバティブ取引に強みを持っており、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応しています。
Bybitの特徴として、二要素認証やコールドウォレットの採用、マルチシグ技術による資産管理など、セキュリティ対策が充実している点が挙げられます。また、定期的なキャンペーンやボーナスプログラムも魅力的です。
一方で、取り扱い銘柄数が他の取引所と比べて少ないというデメリットもあります。そのため、特定の銘柄を取引したい場合には、事前に確認することが必要です。
世界最大級の取引量を誇るBINANCEは、多くの利用者に支持される取引所の一つです。数百種類に及ぶ豊富な取り扱い銘柄と、低い手数料が大きな魅力です。さらに、独自トークンであるBNBを活用することで、手数料割引を受けることも可能です。
BINANCEはセキュリティ対策にも力を入れており、ハッキングされる可能性は低いです。
ただし、ユーザー数の多さからサポート対応が遅れる場合もあるため、サポート体制を重視する場合は注意が必要です。
KuCoinは、手数料の安さと豊富な取り扱い銘柄で知られる取引所です。
セキュリティ面では、コールドウォレットを用いた資産保管や、多層的なセキュリティシステムを採用しています。さらに、ハッキング被害に備えた保険制度も導入しており、利用者の資産保護に努めています。
KuCoinは初心者向けの使いやすいインターフェースを提供しつつ、プロ向けの高度な取引ツールも備えている点が特徴です。また、エアドロップも定期的に開催しています。
一方で、利用者数が急増しているため、サーバー負荷やサポート体制に課題が生じることもあります。この点を考慮しつつ利用することをおすすめします。
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