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イザカヤ編集部

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2024.02.27

  • 投資戦略Tips

【ゼロから学べる!】イーサリアム(ETH)とは?特徴・歴史・将来性を徹底解説

「イーサリアム(ETH)ってよく聞くけど、実際どんなもの?」「ビットコイン(BTC)と何が違うの?」そう疑問に思う方も多いのではないでしょうか?イーサリアム(ETH)は、単なるデジタル通貨にとどまらない、革新的な技術と多様な用途で注目を集めています。

この記事では、イーサリアム(ETH)の基本から、その独特な特徴、歴史的背景、そしてこれからの将来性について、初心者にもわかりやすく徹底解説していきます。イーサリアム(ETH)がどのようにしてビットコイン(BTC)に次ぐ暗号資産となり、世界中で広く取引されるようになったのか、その魅力とは何か、一緒に学んでいきましょう。本記事を読めば、イーサリアム(ETH)とは?という疑問を解決することができます。ぜひ最後までご覧ください。

イーサリアム(ETH)とは?初心者にも分かる基礎知識

ここではイーサリアム(ETH)の押さえておくべき5つの基礎知識を紹介します。

  • スマートコントラクトの実装

  • 唯一無二のデジタル資産NFT

  • 不正行為や検閲のリスクを軽減できるDApps(分散型アプリケーション)

  • 次世代の金融サービスDeFi(分散型金融)

  • 「PoW」から「PoS」への移行

順番に解説していきます。

スマートコントラクトの実装

スマートコントラクトとは、あらかじめ定められた条件が満たされると、契約内容が自動的に実行されるプログラムです。この技術により、中央管理者なしで取引や契約が可能となり、改ざんのリスクを大幅に減らすことできます。

イーサリアム(ETH)のスマートコントラクトは、第三者の介入なくプログラムされた契約内容を自動で実行するため、不動産取引、金融サービス、保険の支払いなど、幅広い分野での応用が期待されています 。またイーサリアム(ETH)は、ブロックチェーンを活用したアプリケーション開発のプラットフォームとしても機能し、その柔軟性と拡張性で多くの開発者に支持されています 。

イーサリアム(ETH)がスマートコントラクトを実装した最初の暗号資産であり、NFTの構築ベースやさまざまなDApps(分散型アプリケーション)の開発基盤としても用いられています。これらの特徴は、イーサリアムの価値を高め、ブロックチェーン技術の未来を形作る重要な要素となっています 。

唯一無二のデジタルアセットNFT

イーサリアム(ETH)は、ブロックチェーン技術を活用したデジタルアセットの新しい形態として注目されるNFTの先駆けとなりました。NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、日本語では「非代替性トークン」と呼ばれています。

また「非代替性トークン」という文字どおり、互いに交換可能な従来のデジタル通貨やトークンとは異なり代替不可能なため、代わりが効かない唯一無二の1点物のデジタルアセットとしての証明にもなります。

NFTの主な応用例としては、デジタルアートやコレクタブルアイテムがあります。ブロックチェーン上に登録されたNFTは、所有権の証明として機能し、作品の真正性や希少性を担保することができます。

画像や動画というデジタルデータは、かんたんにコピーや改ざんが出来てしまうため、オリジナルであることを証明することが難しく、今までは無価値も同然でした。

しかし、NFTによって証明することができるようになったためデジタルアセットとして価値が付くようになり、従来のデジタルアート市場の枠組みを大きく変革することに成功しました。

不正行為や検閲のリスクを軽減できるDApps(分散型アプリケーション) 

DApps(分散型アプリケーション)とは、中央集権型の管理者やサービス提供者を必要とせず、ブロックチェーン技術を基盤にしたアプリケーションのことです。

イーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で動作するDApps(分散型アプリケーション)は、スマートコントラクトを利用して、自動的に契約を実行することが可能です。

この分散型のアプローチにより、データの透明性が高まり、不正行為や検閲のリスクを軽減できます。また、ユーザーは中央機関の介入や制限なしに直接取引ができるため、従来のアプリケーションよりも自由度が高くなります。

現在、DApps(分散型アプリケーション)は金融サービス、ゲーム、ソーシャルネットワークなど、多岐にわたる分野で開発されています。

イーサリアム(ETH)が提供する柔軟なプログラミング環境と、スマートコントラクトの機能により、開発者は創造性豊かなDApps(分散型アプリケーション)を容易に構築できるため、イーサリアムはDApps(分散型アプリケーション)開発の中心的なプラットフォームとなっています。

次世代の金融サービスDeFi(分散型金融)

イーサリアム(ETH)の革新的な特徴の一つであるDeFi(分散型金融)とは、中央集権型の金融機関や仲介者を介さずに、ブロックチェーン技術を利用して金融サービスを提供することを指します。

イーサリアム(ETH)のスマートコントラクト機能により、ユーザーは透明かつ安全な方法で、貸し借り、取引、保険などの金融サービスを利用できます。

DeFi(分散型金融)のエコシステムは、イーサリアムブロックチェーン上で動作するDApps(分散型アプリケーション)によって支えられています。これらのDApps(分散型アプリケーション)は、従来の金融システムでは不可能だった自動化された、かつパーミッションレスの金融サービスを実現しています。

例えば、イーサリアム(ETH)を利用したDeFiプラットフォームでは、暗号資産やNFTを担保にした貸出や、分散型取引所でのトークンの交換が可能です。

「PoW」から「PoS」への移行

イーサリアム(ETH)の大きな転換点としてPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)への移行があります。「ザ・マージ」と呼ばれるこのアップデートは、イーサリアムネットワークのエネルギー消費を大幅に削減し、持続可能性を高めることを目的としています。

PoW方式では、膨大な計算処理を行うマイニングが必要であり、それに伴う大量の電力消費が課題となっていました。

対照的に、PoS方式では、保有する仮想通貨の量や保持期間に基づいて、ネットワークのセキュリティ維持や新たなブロックの生成に参加することができます。これにより、エネルギー効率が向上し、環境への負担が軽減されます。

イーサリアム(ETH)のPoSへの移行は、ブロックチェーン技術の将来性に対する期待を大きく高めており、より環境に優しいシステムへの転換が業界全体に与える影響が注目されています。

イーサリアム(ETH) の歴史とは?主な出来事を振り返る

ここではイーサリアム(ETH)の歴史の中で、5つの主な出来事を振り返ります。

  • イーサリアム(ETH)のホワイトペーパーを発表

  • イーサリアム(ETH)が公式にローンチ

  • イーサリアムクラシック(ETC)の誕生

  • ICO(Initial Coin Offering)ブーム

  • DeFi(分散型金融)サービスが注目を集める

順番に解説していきます。

イーサリアム(ETH)のホワイトペーパーを発表

イーサリアム(ETH)の歴史は、ヴィタリック・ブテリン氏によって2013年に考案され、ホワイトペーパーを発表したことから始まります。このホワイトペーパーでは、ブロックチェーン技術を用いた、非中央集権である分散型アプリケーションの構築を提案しています。

ヴィタリック・ブテリン氏のビジョンにより、イーサリアム(ETH)は単なる暗号資産ではなく、分散型のシステムの実現を目指すことに。これにより、イーサリアムはプログラム可能なブロックチェーンの先駆けとなり、今ではその後の多くの開発者やプロジェクトがイーサリアムプラットフォーム上でイノベーションを行う基盤となっています。

イーサリアム(ETH)が公式にローンチ

イーサリアム(ETH)は2014年にプレセールを実施、2015年7月に正式にローンチされました。これによりイーサリアム(ETH)はビットコイン(BTC)に次ぐ、時価総額を持つ主要な仮想通貨の一つとして確立します。

イーサリアムクラシック(ETC)の誕生

イーサリアムクラシック(ETC)の誕生は、イーサリアム(ETH)の歴史の中で重要な分岐点となりました。この分岐は、2016年に発生した「The DAO事件」と密接に関連しています。

The DAOと言われるプロジェクトは、スマートコントラクトを使用した分散型投資ファンドで大規模な資金を集めましたが、セキュリティの脆弱性を突かれ、ハッカーに大量のETHが不正に引き出される事件が発生しました。

この事件に対処するため、イーサリアムコミュニティはハードフォークを実施。これにより、ハッカーによる不正な資金移動というトランザクションの履歴自体をなかったことに。しかし一部のコミュニティメンバーは、ブロックチェーンの不変性を重視し、「トランザクションの履歴を改変すべきではない」と主張しました。

この結果、イーサリアムは二つの異なるチェーンに分岐することになります。ハードフォークによって修正された新しいチェーンのイーサリアム(ETH)と、元のオリジナルのチェーンのイーサリアムクラシック(ETC)です。

この分岐は、ブロックチェーンと分散型テクノロジーの哲学に関する重要な議論を引き起こし、今日に至るまで多くの議論の種となっています。

ICO(Initial Coin Offering)ブーム

ICOは、新しいプロジェクトが自身のトークンを発行し、資金を調達する方法です。イーサリアム上でのICOの実施は、特に2017年から2018年にかけて、暗号資産市場における大きなトレンドに。

イーサリアム(ETH)がICOブームの中心になった理由の一つは、そのプラットフォームが提供する「ERC-20」というトークン標準にあります。ERC-20は、イーサリアムブロックチェーン上でのトークン発行と取引のための一連の規則を定めたもので、多くのプロジェクトがこの標準に従ってトークンを発行しました。

DeFi(分散型金融)サービスが注目を集める

イーサリアム(ETH)のブロックチェーンは、スマートコントラクト機能により、DeFiアプリケーションの開発に最適な環境を提供してきました。これにより、ローン、預金、取引、保険など、従来の金融サービスを模倣するさまざまなDeFiプロジェクトが生まれることに。

特に2020年以降、DeFiエコシステムは大きな注目を集め、多くの資金が流入しました。

イーサリアム(ETH)とビットコイン(BTC)の違いとは? 

イーサリアム(ETH)とビットコイン(BTC)の違いは以下の3つになります。

  • イーサリアムには発行上限がない

  • ビットコインより短時間で送金可能

  • プラットフォームとして利用できる 

順番に解説していきます。

イーサリアムには発行上限がない

イーサリアム(ETH)とビットコイン(BTC)は、暗号資産の世界で最もよく知られた2つの通貨ですが、その構造や目的には重要な違いがあります。その中でも顕著なのが、通貨の発行上限に関する違いです。

ビットコイン(BTC)は、その設計により発行上限が2100万BTCに固定されています。この上限はビットコイン(BTC)の希少性を保証し、インフレ防止の役割を果たしています。

一方で、イーサリアム(ETH)には発行量の上限が設定されていません。そのため、「バーン(焼却)」という仕組みを採用することで、供給量を制限して価値の下落を防止しています。

ビットコインより短時間で送金可能

イーサリアム(ETH)はビットコイン(BTC)と比較して、より短い時間での送金が可能という特性があります。

この特性は、イーサリアムネットワークが提供するスマートコントラクトとDApps(分散型アプリケーション)の機能をより効率的に活用するためにも重要です。

迅速なトランザクションの処理は、プラットフォーム上で実行されるさまざまなアプリケーションのユーザーエクスペリエンスを向上させるために不可欠な要素になります。

プラットフォームとして利用できる 

ビットコイン(BTC)が「デジタルゴールド」としての価値保存手段や決済手段として設計されているのに対し、イーサリアム(ETH)は単なる通貨機能を超え、スマートコントラクトやDApps(分散型アプリケーション)の開発と実行のためのプラットフォームという幅広いデジタルインフラとしての役割を担っています。

イーサリアム(ETH)の今後の課題とは?

イーサリアム(ETH)の今後の課題は以下の2つになります。

  • スケーラビリティ問題をどうするか?

  • 価格変動幅が大きい

順番に解説していきます。

スケーラビリティ問題をどうするか?

スケーラビリティ問題とは、ネットワークの処理能力が限られているために、多数のトランザクションが発生した際に処理が追いつかなくなる現象です。この問題により、イーサリアムネットワークでは、手数料(ガス代)の高騰やトランザクション処理の遅延が発生しています 。

イーサリアム(ETH)はこのスケーラビリティ問題を解決するために、複数のアプローチを検討しています。特に注目されたのが2022年9月に実施された大型アップデート「ザ・マージ」です。

「ザ・マージ」では、まずはスケーラビリティ問題と大きな関わりがあるコンセンサスアルゴリズムを「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」から「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」へと変更されました。

今後も数年かけて大型アップデートが続く予定で、スケーラビリティ問題が大きく改善されることが期待されています。

価格変動幅が大きい

イーサリアム(ETH)は暗号資産市場においてビットコイン(BTC)に次ぐ第2位の地位を確立していますが、暗号資産特有の価格変動幅の大きさは他の暗号資産と比べてそれほど変わりがありません。

価格変動幅が大きいということは、投資家にとって大きな利益を得れるチャンスがある一方で、それ相応のリスクも伴います。

イーサリアム(ETH)やビットコイン(BTC)などの暗号資産は誕生してからまだ歴史が浅く、価値が安定していないという理由もあるでしょう。

イーサリアム(ETH)はオワコンなのか?将来性を考察

一部からは「イーサリアム(ETH)はオワコンではないか?」という声も聞かれますが、結論として、イーサリアム(ETH)は「オワコン」と断じるには早計です。

なぜなら、イーサリアム(ETH)は2024年に入ってから価格が上昇している傾向にあり、3月にはついに史上最高価格を更新しています。

またイーサリアム(ETH)のブロックチェーンは、DApps(分散型アプリケーション) の開発やNFTの取引に広く使われており、これらの用途は今後も拡大すると予想されます。

加えて2024年1月にはアメリカ証券取引委員会から、ようやくビットコイン現物ETFが承認されました。この流れに乗ってイーサリアム現物ETFの承認に対する期待も高まってきています。

イーサリアム現物ETFが承認されると、株式と同様に証券取引所で売買できるようになるため、暗号資産に興味がなかった層が関心を持つきっかけにもなります。

これらの理由により、イーサリアムは今後も暗号資産市場で重要な役割を果たし続けるでしょう。

イーサリアム(ETH)に関するよくある質問

ここではイーサリアム(ETH)に関するよくある質問を紹介していきます。

イーサリアム(ETH)の10年後の価格は?

アメリカFinder社の専門家の価格予測によると2025年までに7,492ドル、2030年までに19,190ドルに達すると予測されています。これらの予測はいずれも、2023年10月と2023年1月に実施した調査の平均予測よりも強気でした。

イーサリアム(ETH)を日本円に換算するといくらですか?

CoinMarketCapによれば 2024年3月末時点のイーサリアム(ETH)の価格は535,360円になります。

まとめ

本記事では、イーサリアム(ETH)の基礎、歴史、そして将来性に焦点を当てて解説してきました。

イーサリアム(ETH)はスマートコントラクト、NFT、DApps、DeFiなど、革新的な概念を通じてブロックチェーンの可能性を広げています。

この知識を活用して、イーサリアム(ETH)や暗号資産の世界に積極的に参加してみませんか?興味のある方は、その他の暗号資産の基礎知識も紹介していますので、ぜひ他の記事も読んでみてください。

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