イザカヤ編集部
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2024.05.04
投資戦略Tips
仮想通貨と聞くと、まず思い浮かぶのがビットコイン(BTC)。日々のニュースでもビットコインの高騰が取り上げられることも多く、「ビットコインを買ってみたいな」と興味を抱いている方も少なくありません。
そこで本記事では、ビットコインについて詳しく解説。特徴や購入メリットを投資初心者にもわかりやすく紹介します。注意点や実際にビットコインを購入できる取引所もあわせて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
ビットコイン(BTC)は、2009年に誕生した世界初の分散型暗号資産(仮想通貨)です。デジタル通貨の代表格といえます。最大の特徴は、中央銀行や政府のような管理者が存在せず、P2P(ピア・トゥー・ピア)ネットワーク上で取引が行われる点です。
ビットコインはブロックチェーン技術を基盤とし、取引記録はインターネット上に分散保存。価格は市場の需要と供給によって変動し、投資対象や実用的な通貨として利用されています。
ビットコインの主な特徴は、以下の3つです。
世界で初めて作られた仮想通貨
非中央集権型・分散型の仮想通貨
供給量に上限が設けられている
それぞれ詳しく解説します。
ビットコイン(BTC)は、2008年10月に「サトシ・ナカモト」と名乗る匿名の人物によってインターネット上で提唱された仮想通貨です。その起源となった論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」では、中央管理者の存在しない、ブロックチェーン技術を用いた分散型の決済システムの概念を紹介しています。
当時、リーマン・ショックを受けて中央集権的な金融システムへの疑問が高まっていた中で、この論文は瞬く間に注目を集め、数多くの開発者が賛同しました。これらの開発者の協力により、2009年にビットコインの運用が開始されます。
その後、最初の「ジェネシス・ブロック」が2009年1月4日に生成。サトシ・ナカモトから開発者ハル・フィニーへの10BTCのトランザクションが、ビットコイン初の取引として記録されました。ビットコインはその後も成長を続け、多くの仮想通貨の基礎となる技術やアイデアを提供し続けています。
ビットコイン(BTC)は、非中央集権型かつ分散型の仮想通貨であり、その運用の仕組みは革新的です。ビットコインは一国の政府や特定の組織が管理するものではなく、ネットワーク全体によって支えられています。
具体的には、ブロックチェーン技術を基盤にしたシステムにより、分散化された形で取引が処理されている点が特徴です。
ブロックチェーンでは、トランザクションを「ブロック」としてまとめ、そのブロックを時系列順にチェーン状に繋げていきます。各取引はネットワーク上のノード(コンピュータ)によって記録・検証され、改ざんは極めて困難です。
ビットコインは24時間365日いつでも取引できます。国や地域に関係なく、ビットコインネットワークに接続するだけで取引できるため、従来の銀行業務では実現できない利便性があるのです。
このような分散型の仕組みにより、ビットコインは世界中の人々に利用されており、その存在感を高め続けています。
ビットコイン(BTC)は、その供給量に上限が設けられていることが特徴です。具体的には、ビットコインの供給上限は2100万BTCと決まっており、これ以上のビットコインは生まれません。この仕組みは、ビットコインの価値を維持する上で重要な役割を果たしています。
ビットコインは「マイニング」と呼ばれる作業によって新たに生成される仕組みです。マイニングでは複雑な計算問題を解くことで、ビットコインが得られる仕組みとなっています。
しかし、ビットコインが生成されるたびに、次に得られるビットコインの量が減っていくのがこの通貨の特徴です。これにより、最終的には2100万BTCで供給が止まり、無限に増えることを防いでいます。
この供給上限は、ビットコインの希少性を保つために欠かせないものです。現在の法定通貨は政府や中央銀行が無制限に発行できますが、ビットコインは2100万BTCに達すると新たな供給が止まります。これにより、インフレリスクの軽減や価格の安定が実現可能です。
2024年5月1日時点で、ビットコイン(BTC)の価格は6万69.59ドルです。過去の年間チャートは以下をご覧ください。
ビットコインを保有・購入するメリットは、次の3点です。
資産運用が気軽に始められる
個人間で直接送金できる
送金手数料が安く、送金スピードも早い
ビットコイン(BTC)を保有・購入するメリットの1つは、資産運用を気軽に始められる点です。株式投資やFX投資ではまとまった資金が必要となるケースが多いものの、ビットコイン投資は少額からでも始められます。
これにより、「投資に回せるまとまったお金がない」という人でも気軽に始められる資産運用の手段として近年注目され始めました。
仮想通貨取引はインターネット上で行われるため、24時間365日いつでも取引可能です。仕事や家事などで忙しい人でも、自分のスケジュールに合わせて投資を始められます。
一般的な通貨の送金には銀行などの仲介者が必要ですが、ビットコインの場合、ウォレット間で直接やり取りが可能です。この仕組みにより、銀行振込手数料を避けることができ、送金コストを大幅に抑えられます。
また、ビットコインの取引はブロックチェーン技術により記録され、各ノードによって検証されるため、信頼性も高い取引方法です。直接送金は、特に海外への送金で大きなメリットがあります。銀行と比べると、迅速かつ手軽に送金できる点がビットコインの魅力です。
さらに、ビットコインの送金はインターネット上で全て完結するため、24時間365日、どこでも行えるという利便性も兼ね備えています。海外に住む家族や友人への送金や、グローバルなビジネスでの取引においても、スムーズにお金のやり取りが可能です。
ビットコイン(BTC)の保有・購入には、送金手数料が安く、送金スピードも早いというメリットがあります。これは、ビットコインの取引が仲介業者を介さない直接取引であるからです。
従来の銀行送金やクレジットカード決済では、仲介者が存在するため手数料がかかり、少額の取引であっても手数料が負担となることがありました。一方、ビットコインの取引ではマイニングという仕組みにより、手数料を抑えられます。
マイニングは、取引をブロックに記録し、そのブロックをチェーン上に繋げる作業。マイナーと呼ばれる人々によって行われています。彼らは取引の承認に対して「リワード」としてビットコインを獲得。送金者や受取者の負担を軽減しています。
この直接送金の仕組みにより、ビジネス取引や個人間の支払いであっても、従来の金融システムよりも低コストかつスムーズに行える点がビットコインの特長です。特に海外への送金では、そのスピードと手数料の低さが際立ちます。
メリットの多いビットコインですが、押さえておきたい注意点もいくつか存在します。主な注意点は以下の3点です。
価格変動が激しい
決済手段として使いにくい
取引が集中すると手数料の高騰や送付遅延が発生
詳しく見ていきましょう。
ビットコインは投資資産として人気がある一方で、その価格の変動幅は大きく、短期間で急騰・急落することも珍しくありません。この価格変動の要因としては、次のようなものが考えられます。
まず、市場の需要と供給のバランスが価格に大きな影響を与えている点。ビットコインの取引は24時間365日世界中で行われており、その需要と供給の変化が価格に反映されます。また、各国政府の規制や金融政策、企業の仮想通貨導入のニュースなども価格に影響を与えている状況です。
ビットコインは他の金融商品と比較して比較的流動性が低いため、大口投資家やトレーダーの取引によっても価格が大きく動くことがあります。これらの要因により、価格変動の激しさはビットコイン投資におけるリスクとして認識されているのです。
投資家はビットコインの価格動向を慎重に観察し、適切なリスク管理を行う必要があります。
ビットコインは日本円や米ドルなどの外貨と同様に、店舗やサービスの代金決済に使用できます。しかし、現状ではビットコイン決済に対応している店舗やサービスは限られており、一般的な決済手段としてはまだ普及していません。
ビットコイン決済を導入する企業の数はまだ少なく、その背景には投資対効果の判断がある様子です。クレジットカードや電子マネーに比べてビットコインの決済手数料は低いものの、価格変動リスクや換金手続きの手間などが導入の壁となっています。
また、仮想通貨で商品を購入する場合、その時点で仮想通貨を売却したとみなされ、税金がかかることも注意点です。この税制上の取り扱いは、決済手段としてビットコインを利用する際に考慮すべきポイントとなります。
今後、仮想通貨決済が広く普及する可能性はあるものの、現状では決済手段としての利用は限られており、ビットコインは投資先の1つとして検討するほうが現実的です。
ビットコインの取引はブロックチェーンにより記録され、マイナーがその取引を承認・処理する仕組みです。ただし、取引量が増加しネットワークが混雑すると、処理が追いつかず、承認までに時間がかかるケースがあります。
この遅延を回避するために、追加で手数料を支払って取引の優先度を高める方法も。しかし、これが手数料の高騰に繋がるケースもあります。特に、取引量が急増するイベントやニュースがあった際に、この問題は顕著です。
手数料の高騰や送付遅延は、ビットコインを決済手段として利用する際や、投資として運用する際のリスクとなり得ます。そのため、ビットコインの利用者は、ネットワークの混雑状況や手数料の変動に注意しながら取引を行うことが重要です。
ビットコイン(BTC)は、日本国内の仮想通貨取引所で購入できます。ここでは、おすすめの仮想通貨取引所を5つチェックしていきましょう。
bitFlyerは、2014年1月に株式会社bitFlyerによって設立された日本の仮想通貨取引所です。現物取引とレバレッジ取引の両方を提供し、ビットコイン取引においては国内でもトップクラスの取引高を誇ります。
bitFlyerは、取引形態の豊富さと高いセキュリティが特長です。取扱銘柄数は33種類あり、次世代のセキュリティ技術を採用し、設立以来7年以上ハッキングゼロという実績を持っています。
サービス内容も充実。仮想通貨取引以外にも、さまざまなサービスを提供しています。例えば「bitFlyer クレカ」によるビットコインのキャッシュバックサービスや、手持ちのTポイントをビットコインに交換できるサービスなど、ユーザーの利便性を高める取り組みが豊富です。
運営会社 | 株式会社bitFlyer |
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取扱銘柄数 | 33種類(BTC、ETH、LTC、ETC、BCH、MONA、LSK、XRP、BAT、XLM、XEM、XTZ、DOT、LINK、XYM、MATIC、MKR、ZPG、FLR、PLT、SAND、SHIB、AXS、MANA、IMX、ELF、CHZ、APE、DAI、AVAX、RNDR、GRT、DOGE) |
取引の種類 | 現物取引、証拠金取引 |
提供サービス | ・bitFlyer Lightning |
公式サイト |
Coincheck(コインチェック)は、2014年8月からコインチェック株式会社が運営している日本の大手仮想通貨取引所です。金融庁に登録済みの信頼性と、国内最大級の29種類の仮想通貨を取り扱うなど、幅広いサービスを提供しています。
Coincheckでは現物取引に加え、貸暗号資産サービスやビットコイン決済サービス、仮想通貨積立サービス、NFTの売買プラットフォームといった幅広いサービスが利用可能です。
また、アプリをダウンロードするユーザーも多数存在。その使いやすさと利便性も評価されています。東証プライム上場のマネックスグループに属していることから、資金面やセキュリティ技術に対する信頼性も高く、安心して利用可能です。
運営会社 | コインチェック株式会社 |
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取扱銘柄数 | 29種類(ETH、ETC、LSK、XRP、XEM、LTC、BCH、MONA、XLM、QTUM、BAT、IOST、ENJ、XYM、SAND、DOT、CHZ、LINK、MKR、MATIC、APE、AXS、IMX、SHIB、AVAX、PLT、FNCT、DAI、WBTC) |
取引の種類 | 現物取引 |
提供サービス | ・Coincheckつみたて |
公式サイト |
GMOコインは、GMOコイン株式会社が運営している国内の仮想通貨取引所。東証プライム上場企業であるGMOインターネット株式会社が親会社です。
GMOインターネットグループは、GMOクリック証券やFXプライムbyGMOなど、他の金融サービスも運営。これらのノウハウやセキュリティ技術がGMOコインにも活かされています。
最短10分で口座開設ができ、「販売所」「取引所」「FX」と取引タイプも豊富です。
運営会社 | GMOコイン株式会社 |
---|---|
取扱銘柄数 | 27種類(BTC、ETH、BCH、LTC、XRP、XEM、XLM、BAT、XTZ、QTUM、ENJ、DOT、ATOM、XYM、MONA、ADA、MKR、DAI、LINK、FCR、DOGE、SOL、ASTR、FIL、SAND、CHZ) |
取引の種類 | 現物取引、レバレッジ取引 |
提供サービス | ・暗号資産FX |
公式サイト |
bitbank(ビットバンク)は、2017年3月にビットバンク株式会社が立ち上げた仮想通貨取引所です。
bitbankはシンプルで使いやすいインターフェースを備えており、初めての仮想通貨取引でもスムーズな操作が可能。手数料の面でも競争力があり、多くの投資家に利用されています。
スマホ専用のアプリも提供。外出先でも気軽にトレードが可能なので、取引のタイミングを逃しません。ビットコインをはじめとする仮想通貨取引を検討する方にとって、有力な選択肢の1つといえるでしょう。
運営会社 | ビットバンク株式会社 |
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取扱銘柄数 | 38種類(BTC、XRP、LTC、ETH、MONA、BCC、XLM、QTUM、BAT、OMG、XYM、LINK、MKR、BOBA、ENJ、MATIC、DOT、DOGE、ASTR、ADA、AVAX、AXS、FLR、SAND、APE、GALA、CHZ) |
取引の種類 | 現物取引、信用取引 |
提供サービス | ・暗号資産を貸して増やす |
公式サイト |
DMM Bitcoinは、株式会社DMM Bitcoinが運営する仮想通貨取引所で、DMM.comグループに属しています。2018年1月から運営が開始され、レバレッジ取引に長けていることが特長です。
現在、国内最多となる38種類の仮想通貨のレバレッジ取引を提供。最大2倍のレバレッジで取引が可能です。
DMM Bitcoinは取引手数料が無料で、入出金手数料も無料となっています。取引回数が多いユーザーや頻繁に現金の出し入れをするユーザーでも、負担が少ない点がメリットです。
幅広い仮想通貨取引が可能であり、信頼性や安定性も高水準。初めての仮想通貨取引やレバレッジ取引を考えている方におすすめです。
運営会社 | 株式会社DMM Bitcoin |
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取扱銘柄数 | 38種類(BTC、ETH、XRP、LTC、BCH、NIDT、ADA、ALGO、APE、ATOM、AVAX、AXS、BAT、CHZ、DOGE、DOT、ENJ、ETC、FCR、FLR、HBAR、IOST、LINK、MATIC、MKR、MONA、OAS、OMG、QTUM、SAND、SHIB、SOL、TRX、XEM、XLM、XTZ、XYM、ZPG) |
取引の種類 | 現物取引、レバレッジ取引、BitMatch注文 |
提供サービス | IEO(Initial Exchange Offering) |
公式サイト |
ここでは、ビットコインに関するよくある質問を紹介します。
ビットコイン(BTC)は、少額からでも購入可能です。取引所によって最小取引単位は異なりますが、一般的には0.0001BTCから購入できるケースが多く見受けられます。日本円で考えると、数百円程度から取引可能です。
ビットコインの購入には暗号資産交換業者を介し、ウォレットを通じて取引を行います。取引所の選択によって手数料や最小購入額が異なるため、自身の予算や投資スタイルに合った取引所を選ぶことが重要です。
まず価格変動の激しさに注意が必要です。ビットコインは市場の需要や供給、各国の規制や金融政策の影響を受け、短期間で急騰・急落することがあります。投資前に十分なリサーチを行い、リスク管理を怠らないことが重要です。
また、取引所の選択も軽視できません。手数料やセキュリティ対策がしっかりしているか、サポート体制が整っているかを確認し、自分の取引スタイルに合った取引所を選ぶことが望まれます。
ビットコイン(BTC)は、その特性上、リスクがあることは事実です。価格変動が激しく、短期間で大きく値上がりしたり、値下がりしたりすることがあります。これは市場の需要・供給のバランスや各国の規制、企業の動向などが影響するためです。
また、セキュリティ面にも注意が求められます。ウォレットの秘密鍵をしっかり管理し、ハッキングや不正アクセスによる資産の流出を防ぐことが重要です。取引所の選択も、信頼性やセキュリティ対策を重視して行うよう心がけましょう。
世界で初めて作られた仮想通貨であるビットコイン(BTC)。現在に至るまで仮想通貨の代表格として人々に認知されています。
知名度はもちろん、時価総額も全仮想通貨でトップに君臨するコインであるため、保有しておきたい人も多いかもしれません。
ビットコインは国内の仮想通貨取引所でも購入できる通貨なので、まずは国内取引所にアカウントを開設し、いつでも購入できる体制を整えておくのがおすすめです。少額から始められる資産運用手段として、ビットコインの保有を検討してみてはいかがでしょうか。
イザカヤ編集部
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