イザカヤ編集部
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2025.04.12
仮想通貨ニュース
ブラックロックが2025年4月11日に発表した四半期決算によると、2025年3月末時点で同社が手がける仮想通貨現物ETFの運用資産は、約503億ドル(日本円でおよそ7兆円)となり、2024年末と比較して約50億ドル、率にして9%の減少が確認されました。この下落は主に、期間中のビットコインやイーサリアムの価格下落に起因するものと考えられています。
市場全体では、2025年2月以降、米トランプ政権による貿易政策への警戒感が広がり、株式市場や仮想通貨市場のボラティリティが上昇しました。特に米国における関税措置への懸念がリスク回避の動きを強め、暗号資産ETFへの投資意欲が鈍化したとみられています。
それでも1~3月期には、ブラックロックのiShares Bitcoin Trust ETF(IBIT)に約27億ドル、iShares Ethereum Trust ETF(ETHA)に約5億4,800万ドルが新たに流入し、両ETFを合わせた流入額は31億ドル(約4,450億円)に達しました。これは同期間の同社全体の投資商品のうち、およそ3%を占める規模となっています。
また、ブラックロックはこの時期に英国当局から仮想通貨事業者としての認可を取得し、今後は英国拠点から欧州市場向けにビットコインETFを提供する体制を整えました。これにより、米国以外の投資家層へのアプローチが可能となり、新たな市場拡大が期待されています。
米国市場におけるビットコイン現物ETFは、2月以降に入りやや厳しい局面を迎えており、特に2月25日には単日で10億ドルにのぼる資金流出が発生しました。これは年初の1月6日に記録した9.8億ドルの流入と対照的で、以降は資金流出が続く傾向が目立っています。4月3日から10日までの間には6日連続で資金の流出超過が確認されました。
それでも、これまでの累積純流入額は約360億ドル(約5.2兆円)にのぼり、IBITは依然として現物ビットコインETF市場における最大規模を維持しています。同ETFが保有するビットコインは57.1万BTCで、他の主要ETFであるGBTC(約19万BTC)やFBTC(約18.9万BTC)と比較しても圧倒的な規模です。
イーサリアムに関しても、米国で上場されているETH現物ETFの中では、2月4日に3億ドルの資金流入が記録されましたが、その後は流出が続いています。ただし、取引開始からの累積では23億ドル(約3,300億円)の純流入となっており、依然として一定の投資需要が存在していることがうかがえます。
加えて、仮想通貨ETF市場では新たな商品も登場しています。XRPを対象とした2倍レバレッジETF「XXRP」が4月10日にNYSEアーカに上場し、初日の取引高は7億円を超えました。ブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏は、現在の不安定な市場環境を考慮するとこのパフォーマンスは高く評価に値すると述べています。
このように、仮想通貨ETF市場は変動が大きいながらも着実に成長を続けており、今後の価格動向や政策環境の変化によって資金の流れもさらに多様化していくと見込まれます。
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