イザカヤ編集部
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2024.11.25
仮想通貨
仮想通貨が話題になる中で、分散型取引所、通称「DeFi(ディーファイ)」が注目されています。
DeFiは、銀行などの中央機関を介さずに資産の管理や取引を行える仕組みのことです。
特に、利便性の高さや透明性、低コストなどが魅力で、世界中で利用者が増えています。
この記事では、仮想通貨入門編として、DeFiの仕組みや利用するメリット・デメリットや注意点について詳しく解説します。
まずは、分散型取引所(DeFi)とはどういうものなのか解説していきます。
分散型取引所(DeFi)の仕組み
中央集権型取引所との違い
中央集権型取引所との違いについても解説していくので、それでは見ていきましょう。
分散型取引所(DeFi)は、中央集権型の仲介者を持たず、ユーザー同士が直接取引を行う仕組みです。
DeFiの取引所は、スマートコントラクトを利用して、取引や資産の管理を自動化します。
ユーザーは取引所に預ける必要がなく、自分のウォレットに保管したままで取引が可能です。
これにより、取引所がハッキングされるリスクや、ユーザーの資産が盗まれるリスクが減ります。
DeFiの取引所では、トークンやコインを直接交換することができ、注文が実行される際にスマートコントラクトが自動的に処理します。
また、これらの取引所はブロックチェーン上で動作し、取引内容が公開され、改ざんが困難なため、高い透明性を誇ります。
さらに、取引所に関与する仲介者がいないため、ユーザー間で直接やり取りができ、手数料が低く抑えられることが特徴です。
DeFiの取引所は、従来の金融システムと異なり、銀行口座を持たない人々や金融サービスへのアクセスが限られた地域の人も取引ができます。
中央集権型取引所は、企業が運営し、ユーザーがそのプラットフォームに資産を預けて取引を行います。
これに対して、分散型取引所(DeFi)は、ユーザーが直接取引を行います。この違いは、資産管理の方法です。
中央集権型取引所では、ユーザーは取引所に預けた資産を管理されるため、取引所が破綻した場合やハッキングを受けた場合に資産が失われるリスクがあります。
一方、分散型取引所ではユーザーが自分のウォレットで資産を管理し、取引所が資産にアクセスすることはありません。
また、中央集権型取引所は取引所の管理者が取引を仲介するため、取引にかかる手数料や時間が長くなることがありますが、分散型取引所はこれらの手数料が低く、取引の実行が迅速です。
分散型取引所について解説しましたが、そんな分散型取引所を支えている主な技術について解説していきます。
ブロックチェーン技術
スマートコントラクト
仮想通貨に興味がある方は、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ブロックチェーンとは、取引データを分散型ネットワークに記録する技術であり、すべての取引情報が暗号化され、複数のコンピュータに分散して保存されます。
これにより、取引の透明性と改ざん耐性が確保され、安全に取引を行うことが可能になります。
DeFiプラットフォームでは、ユーザーが取引を行う際にブロックチェーン上で確認・記録するため、誰でも取引履歴を監査できます。
代表的なブロックチェーンプラットフォームとしては、イーサリアムやバイナンススマートチェーン(BSC)などがあり、これらのプラットフォームはスマートコントラクトの実行にも対応しています。
スマートコントラクトは、取引の自動化を実現するプログラムであり、条件が満たされると事前に設定された通りに取引を実行する仕組みです。
例えば、AさんがBさんに仮想通貨を送金する場合、スマートコントラクトは両者の同意のもと、条件が満たされた瞬間に自動的に送金を行います。
これにより、中央の管理者がいなくても、取引を自動で行うことができます。
また、スマートコントラクトは自動化されているため、従来の取引所に比べて手数料や時間を大幅に削減することが可能です。
ここからは、分散型取引所のメリットについて解説していきます。
透明性の高さ
第三者に依存しない取引ができる
他にも分散型取引所のメリットはありますが、今回は上記に厳選して解説していきます。
分散型取引所の最大のメリットは、取引の透明性です。
従来の中央集権型取引所では、運営者が取引履歴や資産の状況を管理していますが、分散型取引所では、すべての取引がブロックチェーン上で記録され、誰でもその内容を確認できる状態になります。
この透明性により、ユーザーは取引の履歴や流動性の状況をリアルタイムで把握でき、不正操作のリスクを減らすことができます。
また、取引に関する情報が公開されることで、市場の公正さが保たれ、トレーダー同士の信頼性が高まることにもつながります。
分散型取引所のもう一つのメリットは、第三者に依存せずに取引を行える点です。
中央集権型取引所では、取引所の運営者がユーザーの資産を預かり、取引を仲介しますが、分散型取引所では、取引はすべてブロックチェーン上で行われ、取引所を介さずに直接ユーザー同士が取引を行うことが可能です。
この仕組みにより、中央集権型の管理者や運営者などの第三者に対して依存しない取引ができます。
第三者による管理リスクがなくなるため、ハッキングや内部不正などのリスクが減り、安全な取引が可能になります。
一方で、分散型取引所のデメリットも存在します。
ガス代がかかる
初心者には利用ハードルが高い
分散型取引所は、初心者が利用するには専門用語を理解するのが難しく、ハードルが高いです。
分散型取引所では、取引を行う際にガス代(手数料)が発生します。
ガス代は、取引をブロックチェーン上で実行するために必要な手数料です。
特にイーサリアムネットワークを利用する分散型取引所では、取引の混雑時にガス代が高騰することがあります。
例えば、急激な取引量の増加や、ネットワークの利用が集中する時間帯では、1回の取引で数十ドル以上のガス代がかかることもあります。
これにより、少額の取引や頻繁に取引を行うユーザーには負担が大きく、コストがかかってしまいます。
ガス代を抑えるために、低コストのブロックチェーンを使用した分散型取引所の選択や、取引時間帯を工夫するなどの対策が必要です。
分散型取引所は、中央集権型取引所と比べて利用のハードルが高いです。
まず、分散型取引所の利用にはウォレットの設定が必要です。
ウォレットの秘密鍵を失うと資産を取り戻せないため、初心者には非常に高いセキュリティ意識が求められます。
また、使い方に慣れるまで時間がかかることが多いです。
さらに、分散型取引所は、中央集権型取引所に比べてカスタマーサポートが存在しない場合が多いです。
トラブルが発生した際には自己責任というデメリットもあるため、十分仕組みを理解した上で利用しましょう。
ここからは、おすすめの分散型取引所(DeFi)について紹介していきます。
Uniswap(ユニスワップ)
SushiSwap(スシスワップ)
主な分散型取引所として、上記2つを紹介していきます。
Uniswapは、最も広く利用されている分散型取引所の一つで、イーサリアムブロックチェーン上で動作します。
Uniswapの特徴は、ユーザーが仮想通貨を自分のウォレットから直接取引できる点です。
中央集権的な仲介者が不要なため、取引手数料が低いです。
また、AMM(自動マーケットメイカー)という仕組みも採用しています。
これにより、事前に用意されたプールに資産を預けることで、常に取引ができます。
SushiSwapは、Uniswapをベースに開発された分散型取引所です。
SushiSwapもAMMを採用しており、ユーザーが資産を預けることで流動性を提供し、報酬を得る仕組みはUniswapと似ています。
しかし、SushiSwapは独自の特徴として、SUSHIというガバナンストークンを持っており、これを保有することもできます。
また、SushiSwapは「Kashi」と呼ばれる貸借取引機能を提供しており、ユーザーは資産を貸し出すことで利子を得たり、逆に借りることも可能です。
UniswapとSushiSwapはどちらも分散型取引所であり、それぞれの特徴を理解し、使用目的に応じて使い分けることが重要です。
最後に、分散型取引所を利用する際の注意点について解説していきます。
トラブルが起きても自己責任
詐欺コインを取引しないこと
分散型取引所を始め、基本仮想通貨の世界ではトラブルが相次いでいるので、十分注意しましょう。
分散型取引所は、トラブルが起きた際には、取引所側が問題に介入することがないため、自己責任になってしまいます。
例えば、取引中に不正な取引が行われたり、ウォレットの鍵を紛失してしまった場合、補償はしてくれません。
また、取引のミスやセキュリティの不備が原因で資産を失っても、全て自己責任なので、慎重に取引を行うことが必要です。
分散型取引所は、誰でも自由にトークンを上場させることができます。
これにより、多くの新しいプロジェクトが登場しますが、中には詐欺コインも存在します。
詐欺コインは、SNSで著名人を装って宣伝していたり、怪しいセミナーで無理やり買わされることもあります。格を操作して短期間で利益を上げようとするものが多く、投資家に大きな損失を与えるリスクを伴います。
詐欺コインを見分けるためには、まず運営情報を確認することが重要です。
ホワイトペーパーや開発チーム、活動状況などを確認し、少しでも怪しいと思ったら取引は避けましょう。
イザカヤ編集部
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