世界初のXRP現物ETF、ブラジルで取引開始

ブラジルにおいて、世界初となるXRP連動型現物ETFが正式に取引を開始しました。このETFはHashdexとGenial Investimentosによって運用され、4月25日よりブラジル証券取引所B3に「XRPH11」というティッカーシンボルで上場されています。価格はNasdaqが提供するXRPリファレンス指数に連動し、純資産の95％以上をXRPで構成する仕組みです。

このETFは、直接または間接的なXRPの保有、先物契約、さらにはNasdaqの指標に基づく金融商品を通じて、投資家にXRPへのエクスポージャーを提供する設計となっています。これにより、現物市場に近い形でXRPに投資できる環境が整いました。

背景には、米証券取引委員会（SEC）との訴訟問題が収束に向かい、機関投資家によるXRPへの関心が急速に高まっていることが挙げられます。実際に先週は、世界中の仮想通貨関連上場商品（ETP）の中で、XRPファンドが最多の資金流入を記録しました。流入額はおよそ3,770万ドルに達しています。

さらに、4月18日時点における世界のXRP関連ETFおよびETPの運用資産残高は、CoinSharesのレポートによると9億5,000万ドルに到達したことも明らかになりました。米国市場ではXRP現物ETFの正式承認はまだですが、ブラジルでの先行事例は今後の動向に大きな影響を与える可能性があります。

（参考）世界初のXRP現物ETF、ブラジルで先行取引開始　米国承認前に実現