ビットワイズ、BTCとETHの現物ETFを申請—仮想通貨市場に新たな動き

ビットワイズ・アセット・マネジメントは、米証券取引委員会（SEC）に対し、ビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）の現物ETFを申請しました。11月26日に提出されたForm S-1に基づき、このETFはNYSE Arcaでの取引開始を目指しています。

申請書によれば、ETFはBTCとETHの「相対的な時価総額に基づいた比率」で構成される予定です。また、提供開始は発効日以降「可能な限り速やかに」とされ、具体的な開始日程は示されていません。同社は、このETFを通じて投資家が主要な仮想通貨市場への簡便なアクセスを得られることを目指しています。

ただし、SECの承認をめぐる見通しは不透明です。現委員長であるゲイリー・ゲンスラー氏が2024年1月に退任予定であり、新たな委員長の下で政策が変化する可能性があります。次期委員長の任命には、トランプ次期大統領の指名と上院の承認が必要です。仮想通貨規制が新政権下で緩和されるのではないかとの期待が業界内で高まっています。

一方、ビットワイズは11月21日にソラナ（SOL）の現物ETF申請も行い、他の資産運用会社もさまざまな仮想通貨関連ETFの提案を進めています。2024年1月には米国取引所で初めて現物型ビットコインETFが承認されており、5月にはETH関連ETFも取引が開始されました。これらの動きが市場に与える影響が注目されています。

（参考）ビットワイズ、ビットコインとETH連動ETFのS-1登録を申請