ポリマーケット、米選挙後も活発なユーザー基盤を維持

2024年米大統領選挙期間中、ポリマーケットは予測市場として多くのトレーダーを惹きつけ、特に「カマラ・ハリス氏が候補になる」という大胆な予測が注目を集めました。しかし、選挙後のユーザー基盤の動向には不安視する声もありました。

選挙直後、大手VC企業アニモカブランズの調査部門は、ポリマーケットには選挙を超えた利用者が多く、継続的な運営に問題はないと予測。その主張は、データによって裏付けられました。

データで見るポリマーケットの状況

選挙期間中に4億7500万ドルを記録した建玉（オープンポジション総額）は、選挙後に一時的に下落しましたが、その後回復。11月末には1億1525万ドルに達し、選挙前と同水準に戻りました。また、1日あたりの取引高も選挙後は落ち着きを見せつつ、9月の水準を上回る推移を維持しています。

アクティブウォレット数も注目ポイントです。選挙日直前には平均3万9100件でしたが、選挙後も3万台を維持しており、ユーザーのアクティビティは大きく低下していません。また、ベット額の60％が100ドル以下というデータから、小口投資家がプラットフォームを支えていることがわかります。

今後の課題

ポリマーケットの持続可能性を示すデータがある一方で、法的問題の解決が急務とされています。ただし、暗号資産に対して友好的な規制体制が導入されれば、状況は大きく改善する可能性があります。

（参考）ポリマーケット、米大統領選1カ月後も忠実なユーザー基盤を維持