イーサリアム「ペクトラ」、最終テスト完了 メインネット実施時期が近日決定へ

ペクトラのテストが最終段階に

イーサリアム財団は5日、暗号資産イーサリアム（ETH）の次期大型アップグレード「Pectra（ペクトラ）」が、テストネット「Sepolia」上で実行されたことを発表しました。このテストは計画通りのエポック222464で実施され、順調に進めばメインネットでの実施時期が近日中に決定される見込みです。

今回のテストでは、一時的に実行レイヤーのクライアントがトランザクションをブロックに含められない問題が発生しましたが、原因はすぐに特定され、各クライアントチームによる対応後に解決しました。イーサリアム財団のティム・ベイコ氏は、この問題はSepoliaの設定に起因するものであり、メインネットには影響しないと説明しています。

今後の計画

ペクトラのテストは、先月の「Holesky」に続き今回の「Sepolia」が最終段階となります。新たな問題が確認されなければ、日本時間6日23時からの会議でメインネット実施時期が決定される予定です。

ペクトラは、昨年3月の「Dencun（デンクン）」に続くアップグレードで、アカウント機能の強化、バリデータ体験の向上、L2の拡張性強化を目的としています。予定通り進めば、4月にメインネットで実施される可能性が高いとされています。

また、イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、ペクトラ完了後に次期アップグレード「Fusaka（フサカ）」を2025年に実施する意向を示しており、すでにテストネットの立ち上げを呼びかけています。

（参考）イーサリアム「ペクトラ」、テスト運用が最終段階に　6日の会議でメインネットの実施時期決定か