スウェーデンでドージコインETPが初登場、投資家の注目集まる

スウェーデンのスポットライト証券取引所で、ドージコイン（DOGE）の上場投資商品（ETP）が取引を開始します。この商品は、仮想通貨ファンドを展開するバローが発行したもので、同社の親会社であるDeFiテクノロジーズが11月26日に発表しました。これにより、個人投資家や機関投資家が、世界最大のミームコインへの簡単なアクセス手段を手に入れることになります。

バローの北欧地域責任者ヨハンナ・ベリッツ氏は、「最近の政治情勢やイーロン・マスク氏の影響力によって、ドージコインの需要が著しく増加している」とコメント。このような市場環境を背景に、バローはドージコインETPを投入しました。

仮想通貨市場では、米大統領選挙の結果が市場の活性化に寄与しているとの見方もあります。特に、トランプ氏の選挙勝利が市場にポジティブな影響を与えると考えられているためです。同時に、ミームコイン市場は2024年に仮想通貨分野で最も急成長するセクターの一つとなっており、新たなプラットフォームやプロジェクトが次々と登場しています。

ドージコインは2013年にビットコインを風刺する形で誕生しましたが、現在では約550億ドルの時価総額を持つ有力な仮想通貨として認識されています。その基盤となるブロックチェーンはプルーフ・オブ・ワーク（PoW）を採用しており、トランザクションの検証は効率的に行われます。ただし、スマートコントラクトには対応しておらず、主にマイクロペイメントやチップとしての用途が広がっています。

バローはこれまでにもNearプロトコル（NEAR）のETPを発行するなど、幅広い仮想通貨投資商品を展開しており、現在は約6億ドルの資産を運用しています。同社の新たな取り組みが、ドージコインおよび仮想通貨市場全体の成長を後押しすると期待されています。

（参考）ドージコインの上場投資商品　スウェーデンの取引所でデビューへ