米シャープリンク株が急騰、ETH戦略を発表

米国のSharpLink Gamingは2025年5月27日、約4.25億ドル（日本円換算で600億円超）にのぼる私募増資を実施する計画を明らかにしました。発行されるのは1株あたり6.15ドルでおよそ6,910万株となり、調達された資金はすべて仮想通貨イーサリアム（ETH）の取得に充てられる予定です。ETHは今後、SharpLinkの主要な財政準備資産として位置付けられます。

この資金調達には、ブロックチェーン関連で知られるConsensysが筆頭投資家として参加しており、ParaFi CapitalやElectric Capitalなど複数の仮想通貨系ベンチャーキャピタルも加わっています。今回の増資によって、SharpLinkの株価は発表当日の取引時間外で前日比433％超の上昇を記録し、1日で5倍近くまで高騰しました。年初からの累計でも株価はすでに4倍以上の伸びを見せています。

Consensysの創業者でありCEOでもあるジョセフ・ルービン氏は、「イーサリアムにとって意義深い時期であり、株式市場に新たな投資の選択肢を提供できることに期待している」とコメントしています。同氏はSharpLinkの取締役にも就任する予定です。

また、SharpLinkのCEOであるロブ・ファイシアン氏は、「今回の資本戦略は、従来のビジネス領域を超えた成長の第一歩である」と述べ、仮想通貨との連携による企業価値の拡大に強い意欲を示しました。今回の取引は5月29日ごろの完了が見込まれており、SharpLinkにとって仮想通貨戦略の本格的なスタートとなりそうです。

（参考）株価一夜で5倍暴騰、米シャープリンク　600億円規模のイーサリアム財務戦略を始動