ビットコインが株式市場を超える可能性とは

パンテラキャピタルのダン・モアヘッド氏は、仮想通貨市場が依然として割安な水準にあり、今が長期的な投資機会であると述べました。Token2049での講演において、同氏は現状を「歴史的な買い場」と表現し、特にビットコインの可能性に強い期待を示しています。

モアヘッド氏は、トランプ前政権の仮想通貨への友好的な姿勢や、ビットコインの戦略的備蓄構想といった政策の変化が市場成長の起点になると指摘しました。こうした要因は、従来の金融市場に大きな変革をもたらすと見られており、その影響は今後さらに拡大すると予測されています。

さらに、同氏はビットコインの年間平均成長率を85％と試算し、直近の上昇率である35％はまだ序章に過ぎないと説明しました。その一方で、株式市場や債券市場はすでに高値圏にあるとし、リスクが増しているとの見解を示しています。

具体的には、株式のリスクプレミアムが縮小しており、これに伴って債券の利回りが上昇。市場全体として価格の調整は避けられないという認識を示しました。こうした環境下で、ビットコインは経済の不安定さに対抗できる数少ない資産のひとつとして注目されていると述べています。

また、グローバルな機関投資家が次第に仮想通貨市場へと参入しており、規制環境の改善や政策的支援がその動きを後押ししていると分析しています。これらの要因を踏まえ、モアヘッド氏は仮想通貨が今後も資本を引き寄せ、長期的な上昇トレンドを継続するだろうと結論づけました。

仮想通貨市場の今後を占ううえで、モアヘッド氏の見解は注目に値します。従来の金融商品では見込めない成長性がビットコインなどのデジタル資産にはあるとされ、投資家の間で関心が高まっています。

（参考）パンテラCEO、ビットコインが米株式市場を凌駕する理由を解説