イザカヤ編集部
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2025.05.03
仮想通貨ニュース
イーサリアムの開発者コミュニティでは、複数のブロックチェーン間でのスムーズな連携を可能にするための2つの新たなトークン標準「ERC-7930」と「ERC-7828」の導入が提案されています。この提案は、分散型金融(DeFi)エコシステムの発展を支援する開発グループ「Wonderland」が5月1日に発表しました。
この新標準は、異なるブロックチェーンにまたがる取引やアプリケーションの利用における課題を解決するもので、ユーザー体験の向上やセキュリティの強化を目的としています。とくに、マルチチェーン環境においてENS(Ethereum Name Service)などの命名システムが活用できるようになることで、ユーザーが使い慣れたアドレス形式をどのチェーンでも利用できるようになります。
ERC-7828では、人間が認識しやすいアドレス表記を導入し、異なるブロックチェーン上でも統一された形式でアドレスを扱うことを可能にします。これにより、ウォレットやエクスプローラー、分散型アプリ(dApps)での表示が簡潔かつ一貫性を持ったものとなり、ユーザーはわかりやすく覚えやすいアドレスを使用できるようになります。さらに、開発者は提供されるSDKを活用して容易にこの機能を組み込むことが可能です。
一方のERC-7930は、バイナリ形式によるアドレスの標準化を目的としたもので、クロスメッセージングフレームワークにおけるアドレスのやりとりを効率化します。この新たな仕様を採用することで、さまざまなブロックチェーン間の通信や意図伝達がシンプルかつ拡張性の高い形式で実現される見込みです。これにより、異なるチェーンの取扱いがより直感的かつ低コストになると期待されています。
さらに、こうした標準化はセキュリティ面にも寄与します。たとえば、アドレス形式が一貫することで、誤送金や詐欺的なアドレス偽装といったトラブルのリスクが減少すると見られています。
今回の提案は、イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が掲げる2025年の開発方針とも一致しています。同氏は、イーサリアムのL1インフラ強化とエコシステム全体のセキュリティ・プライバシー向上を今後の重点分野に挙げており、今回の標準提案はそのビジョンの一環として注目を集めています。
両提案は現在、イーサリアムコミュニティ内での意見募集の段階にあり、5月9日までに正式承認されるかが注目されています。導入が実現すれば、クロスチェーン時代における利便性と安全性の大きな前進となる可能性があります。
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