エクリプスが新レイヤー2ネットワークを発表、イーサリアムとソラナ技術を融合

エクリプスが新ネットワークをローンチ

エクリプスは、イーサリアムとソラナのブロックチェーン技術を融合させたハイブリッドなレイヤー2ネットワークをリリースしました。この新しいネットワークは、他のレイヤー2ソリューション同様、ユーザーがよりスムーズかつ低コストでの取引を実現できるよう設計されています。特に、ソラナの強みである高速な処理能力とイーサリアムのセキュリティと流動性の深さを組み合わせることで、エクリプスは両者の長所を活かしたユニークなポジションに立っています。

SVMの活用で高速処理を実現

エクリプスは、ソラナの「ソラナ仮想マシン（SVM）」を採用し、これにより分散型アプリ（dApps）の開発者は、イーサリアムのネイティブアプリに比べ、より迅速かつ低コストでの開発・運用が可能になります。この技術により、ソラナのネイティブアプリとエクリプス上のアプリがシームレスに相互運用でき、両ブロックチェーンの流動性を融合することが期待されています。

多くのプロジェクトが参加

エクリプス財団は、メインネットの立ち上げ時点で、DeFiプラットフォームのオルカ（Orca）や消費者向けアプリのセーブ（Save）、ニュークリアス（Nucleus）など、複数のプロジェクトが参加していると発表しました。今後、金融やゲーム、デジタルサービスを含む60以上の分散型アプリが展開される予定で、エクリプスのネットワークがさらなる発展を遂げることが期待されています。

ローンチまでの課題

しかし、エクリプスの開発過程ではいくつかの問題も発生しました。共同創業者で前CEOのニール・ソマニ氏がSNSでの疑惑を受けて辞任。また、7月には最大の出資者であるポリチェーン（Polychain）のゼネラルパートナーに、供給予定のトークンの大部分を秘密裏に割り当てたことが明らかになり、透明性の問題が浮上しました。この問題に対して、エクリプス側は「トークン取引は現在行われていない」と説明しています。

（参考）80億円を集めたスタートアップ、ソラナとイーサリアムのハイブリッドチェーン発表