ブラックロックのBTCオプション取引開始、初日で19億ドルを記録

ブラックロックのビットコインETF「IBIT」のオプション取引が11月20日にスタートし、取引額が初日で約19億ドルに達しました。このニュースを受けて、ビットコイン（BTC）はコインベースで9万4105ドルという新たな高値を記録しました。ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は、取引件数が35万4000件に上ったことを報告し、「この動きはビットコインの最高値更新に寄与した」との見解を示しました。

一方、シニアETFアナリストのエリック・バルチュナス氏は、「19億ドルという初日取引額は異例だ」と述べ、以前に初日取引額が約3億6300万ドルだったBITO（プロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF）と比較しました。

オプション取引では、あらかじめ定めた価格でETFの株式を取引する権利を持つプット・コールが扱われます。初日のプット/コール比率は0.225で、ビットコインの価格上昇を期待してコールを購入する投資家が大半を占めていました。特に1か月後に満期を迎える契約では、BTCの価格がさらに上昇すると予想する強気な姿勢が見られました。

市場関係者は、この取引が現物ETFやビットコイン自体の購入を促進し、結果として価格上昇を引き起こしていると分析。仮想通貨市場の専門家ジョー・コンソルティ氏は、「この動きは市場にとって重要なステップで、さらなる価格上昇を予感させる」と述べています。また、グレースケールも同様のオプション取引の導入を準備中です。

（参考）ブラックロックのビットコインETFのオプション取引がデビュー　初日の取引額は19億ドルに　BTCは一時9万4000ドルまで上昇