米SEC、仮想通貨ETFの判断を再び延期

SEC、仮想通貨ETFの審査を延期

米国証券取引委員会（SEC）は、フランクリン・テンプルトンが申請した仮想通貨指数ETF「EZPZ」に関する判断を延期しました。このETFは、ビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）の価格動向に連動する設計で、Cboe BZX取引所での上場を予定しています。SECは水曜日の声明で「提案された規則変更とそれに関連する問題についてさらに検討する必要がある」とし、承認、不承認、または審査手続き開始のいずれについても決定を先送りしました。

現SECの慎重な姿勢と今後への期待

今回の延期は、ゲンスラー委員長が率いる現体制のSECが仮想通貨業界に対して慎重な姿勢を維持していることを再確認させるものでした。一方で、政権交代による規制方針の転換が期待されており、業界関係者は今後の展開を注視しています。

他のETFとの比較

SECはすでにブラックロックやビットワイズによるビットコイン現物ETFに関連したオプション取引を承認しており、これらの商品は上場初日に大きな出来高を記録しました。この点で、仮想通貨市場に対するSECの判断基準の変化が感じられる一方、特定の商品への対応の違いが議論の対象となっています。

今後、SECがどのような基準でETFの承認に動くかが、仮想通貨市場全体の行方を左右する重要なカギとなりそうです。

（参考）米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期