米ビットコインETF資産、初の1000億ドル超え

ブルームバーグ・インテリジェンスの最新データによると、米国で取引されるビットコイン（BTC）ETFの純資産額が2024年11月21日に初めて1000億ドルを超えました。この急成長は、2024年1月に現物BTC ETFが開始されたことに端を発し、仮想通貨支持を明言するトランプ氏の大統領選勝利が投資家の注目をさらに集めた結果とされています。

現在、BTC ETFの運用資産額は1040億ドルを超え、金ETFの1200億ドルに迫る勢いを見せています。ブルームバーグのアナリスト、エリック・バルチュナス氏は「ゴールドETFとの差は徐々に縮まっており、歴史的な逆転が起きる可能性がある」とコメントしました。

ブラックロックのiShares Bitcoin Trust（IBIT）は、1月のローンチ以来300億ドル以上の資金を集め、ETF市場のリーダーとなっています。フィデリティのワイズオリジンファンド（FBTC）も110億ドル以上の資金を集めて2位につけています。市場全体では、トランプ氏の当選後、仮想通貨市場は大幅に高騰し、ビットコイン価格は11月21日時点で9万6000ドルを超えました。

専門家は、BTCが今後10万ドルを超える可能性があると予測しており、その高い成長性から仮想通貨が伝統的な投資商品を凌駕する動きが加速しています。JPモルガンの報告では、地政学的リスクが投資家を仮想通貨や金に向かわせていると指摘されており、ETF市場の新たな潮流を反映しています。

（参考）米ビットコインETFが1000億ドルを突破