米国イーサリアムETF、過去最大の資金流入を記録

記録的な流入額を達成したイーサリアムETF

米国の現物イーサリアムETFが、12月5日に日次で過去最大となる4億3150万ドルの資金流入を記録しました。この結果、9日連続での流入となり、11月21日以降、プラスの流入が継続しています。特にブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラスト（ETHA）が流入を主導し、この日だけで約2億9600万ドルを占めました。

また、フィデリティのイーサリアム・ファンド（FETH）は1億1360万ドルの流入を記録し、ビットワイズやグレースケールのミニ・トラストもそれぞれ数千万ドルの流入を達成しました。一方で、グレースケールのイーサリアム・トラスト（ETHE）は約1510万ドルの流出を記録しました。

仮想通貨市場全体の動向

同日、ビットコインETFも7億4780万ドルの純流入を達成し、特にブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト（IBIT）がその大半を占める形となりました。一方、グレースケールのビットコイン・トラスト（GBTC）は1億4880万ドルの流出を記録しています。

価格上昇が資金流入を後押し

イーサリアムETFへの資金流入の背景には、スポットETH価格の上昇があるとされています。12月5日時点で、ETHは8カ月ぶりの高値となる3946ドルを記録し、過去2週間で16%の価格上昇が確認されています。この価格動向が投資家の関心を一層高め、ETFへの投資を加速させていると考えられます。

今後の展望

この記録的な流入が示すように、仮想通貨市場は依然として投資家の間で注目を集めています。イーサリアムをはじめとする主要通貨のETFへの資金集中が続く中、これらの動きが市場全体の成長をどのように牽引していくのかが焦点となります。

（参考）米国の現物イーサリアムETF　4億3200万ドルの流入　9日間連続で流入続く