米ARKがコインベース株6億円分を売却、市場急落の影響も

ARKの売却内容と背景

ARK Investは、コインベースの株式13,780株、総額390万ドル（約6.1億円）相当を売却しました。この売却は、12月19日に米連邦準備制度理事会（FRB）のジェローム・パウエル議長がタカ派的な発言を行い、市場全体が急落するタイミングで実施されました。今回の動きは、ARK Investがポートフォリオを再構築する一環と考えられます。同社は過去にも今年9月、約280万ドル相当のコインベース株を売却しており、積極的な調整が見られます。

市場への影響

コインベース株は、現在1株あたり274ドルで取引されており、過去5日間で13%の下落を記録しています。一方、ARKのフィンテック・イノベーションETF（ARKF）は、20日時点で約38万株（総額1億ドル相当）を保有しており、これはポートフォリオ全体の9.76%を占めています。同ETFは2024年に46%の上昇を記録しており、コインベース株の動向が全体のパフォーマンスに与える影響は大きいと言えます。

FRBの発表と仮想通貨市場

今回の売却は、パウエル議長が記者会見で2025年の利下げ回数予測を4回から2回に修正すると発表したことが引き金となっています。このタカ派的な姿勢により、ビットコインを含む仮想通貨市場と米国株式市場が急落しました。ビットコイン価格は一時反発し、現在は97,502ドルで推移していますが、今後の市場動向は不透明です。

まとめ

ARK Investのコインベース株売却は、ポートフォリオ調整と市場の急激な変化が絡み合った結果と見られます。FRBの政策や仮想通貨市場の動向が引き続き注目される中、ARKの投資戦略には今後も注目が集まりそうです。

（参考）米大手ヘッジファンドアーク、6億円相当のコインベース株売却