イーサリアムのショートポジションが500％増加

イーサリアム（ETH）は、過去1年間でわずか5.9%の上昇にとどまり、同期間に104%急騰したビットコイン（BTC）と比較してパフォーマンスが大きく劣っています。この状況を受け、ヘッジファンドはイーサリアムに対するショートポジションを急増させ、特に2024年11月以降、その数は500％以上の増加を記録しています。Kobeissi Letterのデータによると、ショートポジションは1週間で40％増加し、これまでにない規模でイーサリアムがショートされています。

また、この急激なポジションの増加は2月2日に顕著な影響を及ぼしました。貿易戦争に関するニュースが報じられたことで、イーサリアムは60時間で37％急落しました。このような極端なポジショニングがイーサリアムのパフォーマンスに大きな影響を与えており、今後の動向が注目されています。

一方で、イーサリアムは依然として分散型金融（DeFi）のエコシステムの中心的な存在であり、UniswapやAaveなどの主要プロトコルが稼働しています。これにより、オンチェーン活動が活発化すれば、価格の回復が期待されるとの見方もあります。専門家は、イーサリアムが過去の高値である4,000ドルに戻るためには、さらなるブロックチェーン活動の増加が必要であると指摘しています。

市場の動向を見守りつつ、イーサリアムがどのような対応を取るのかが今後の重要な課題となるでしょう。

（参考）イーサリアムのショートポジションが500％急増、ヘッジファンドが下落に賭ける