フランクリン・テンプルトン、ビットコインとイーサリアムの新ETF運用開始

フランクリン・テンプルトンは2月20日、ビットコインとイーサリアムを組み入れた上場投資信託（ETF）「Franklin Crypto Index ETF（EZPZ）」の運用を開始しました。このETFは、CF Benchmarksが提供する「US CF Institutional Digital Asset Index」に連動し、ビットコインとイーサリアムへの投資機会を提供します。同指数は時価総額加重方式で、2月20日時点ではビットコインが約87%、イーサリアムが約13%の構成比となっています。

フランクリン・テンプルトンは、投資家が直接仮想通貨を購入する手間を省き、ビットコインとイーサリアムへのエクスポージャーを提供する商品として本ETFを紹介しています。同社は75年の運用実績を持ち、資産管理は大手取引所コインベースが担当します。

米証券取引委員会（SEC）は2024年12月19日、Hashdexの「Nasdaq Crypto Index US ETF（NCIQ）」とフランクリン・テンプルトンのEZPZの上場を同時に承認しました。NCIQはNasdaq市場で、EZPZはCboe BZX取引所で取引されています。

両ETFは現在、ビットコインとイーサリアムのみを組み入れていますが、将来的には対象資産を拡大する計画です。HashdexのNCIQも同様の方針を掲げています。

米国では1月20日にドナルド・トランプ大統領が就任し、「米国を世界の仮想通貨の中心地にする」との公約を掲げています。これに伴い、規制当局の仮想通貨に対する姿勢も軟化しており、機関投資家向けの仮想通貨投資商品の多様化が進んでいます。

（参考）F・テンプルトン、ビットコインとイーサリアムの指数連動型ETFを提供開始