ビットワイズ、ビットコイン大量保有企業に投資する新ETFを発表

ビットワイズは、1000ビットコイン以上を保有する企業の株式に投資する新たなETF「Bitwise Bitcoin Standard Corporations ETF（OWNB）」を発表しました。このETFは、ビットコインを大量に保有する企業の株式を組み入れ、投資家に新たな投資手段を提供します。主要な組み入れ銘柄には、マイクロストラテジーや日本のメタプラネットなどが含まれています。

ビットワイズは11日、ビットコインを大量に保有する企業の株式に投資する新たなETF「Bitwise Bitcoin Standard Corporations ETF（OWNB）」を発表しました。このETFは、財務資産として1000ビットコイン以上を保有する企業の株式を組み入れ、投資家に新たな選択肢を提供します。

現在、世界中で70社以上の企業がビットコインを保有しており、その傾向は拡大しています。OWNBの最大組入銘柄はマイクロストラテジーで、以下、仮想通貨マイニング企業のMARA、クリーンスパーク、ライオット・プラットフォームズが続きます。トップ10には他にボヤー・インタラクティブ、日本のメタプラネット、アーカーASA、ビットファームズ、ビットフフ、ギャラクシー・デジタルが名を連ねています。

ビットワイズのテディ・フサロ社長は、「ビットコインを貸借対照表に追加する企業は新たなトレンドであり、ビットコインが主流に入るにつれて、より多くの企業がこの可能性を模索している」と述べ、「本日からOWNBを通じてこのエクスポージャーを提供できることを誇りに思う」と語っています。

企業によるビットコイン保有では、マイクロストラテジーが圧倒的な存在感を示しており、現在499,096ビットコインを保有しています。ETFの組入基準としては、指数に含まれるためには企業は少なくとも1000ビットコインを保有していることが条件となります。各銘柄の組入比率はビットコイン保有量に基づいて重み付けされますが、分散投資の目的から最大の保有銘柄は20％に制限されています。また、1000ビットコイン以上を保有しているものの、その保有量が貸借対照表の3分の1未満である大企業には自動的に1.5％のウェイトが割り当てられます。

なお、このETFはビットコイン現物に直接投資したり、ビットコインを参照するデリバティブを通じて間接的に投資したりするものではなく、あくまでビットコインを保有する企業の株式に投資する商品です。

ビットワイズは、「個人投資家は長年にわたりビットコイン・スタンダードを理解してきた。今や、ますます多くの企業もそれを理解するようになってきている」とコメントしています。OWNBの登場は、機関投資家や企業がビットコインをデジタル資産として認識し、バランスシートに組み入れる傾向が強まる中、仮想通貨エコシステムの拡大と主流化を象徴する動きとして注目されます。

（参考）メタプラネットも構成銘柄に　ビットワイズが1000ビットコイン以上の保有企業ETFを立ち上げ