ヴァンエック、アバランチ現物ETFの提供に向けて動き出す

大手資産運用会社ヴァンエック（VanEck）は、暗号資産アバランチ（AVAX）の現物ETF「VanEck Avalanche ETF」の提供を目指し、3月10日付でデラウェア州に法定信託として登録申請を行いました。

この申請は、ヴァンエックがビットコインやイーサリアムに続き、アバランチを対象としたETFを提供する意向を示すものです。アバランチは、高速な取引処理能力とスマートコントラクト機能を備えたブロックチェーンプラットフォームとして知られ、そのネイティブトークンであるAVAXの時価総額は約75億ドルに達しています。

一方、米国証券取引委員会（SEC）は、他のアルトコインETF申請に関する審査を延期しています。例えば、フランクリン・テンプルトンによるXRP現物ETFの申請も提出されていますが、SECはこれらの申請の判断を先送りしています。

ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は、これらの審査延長は標準的な手続きであり、最終的な承認の可能性に大きな影響を与えるものではないと指摘しています。これらの状況から、今後数か月から1年以内に複数のアルトコインETFが承認される可能性が高いと見られています。

ヴァンエックの今回の動きは、投資家に新たな投資機会を提供し、暗号資産市場のさらなる拡大に寄与する可能性があります。今後、SECの審査結果や他の資産運用会社の動向にも注目が集まります。

（参考）VanEck、業界初のアバランチ現物ETF提供を目指す